今回は国連大学国際秩序と正義研究部長 学術研究官ベセリン・ポポフスキー氏の最終回になります。
日本人独特の謙虚さを欧米人の目から見て驚き感心し、同時に野心とのバランスについてアドバイスをしています。
日本人の特徴であるよいところは残しつつ、不満を募らせないように無理なく自分の能力を発揮できる環境づくりが必要だということを国際的な立場から語っていただきます。
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内容
■謙虚さと野心のバランス
日本の働くことに対する文化が素晴らしいと思う。
興味深い経験談として、ある女性が経営者に貪欲だと思われたくないので常勤を望まないという話を聞いた。
このような素直な文化はヨーロッパやアメリカには残っていない。
欧米では皆競争心が強く積極的で昇進を望み、できるだけ多く勝ち取ろうとする。
一方貪欲に見られないようにしたり、より多くを望まなかったりする日本の謙虚さを持つ文化に感心する。
とはいえここで再度謙虚さと野心のバランスを考えなければならず、能力があると感じる時や上昇志向がある時は、常に謙虚であってはならないが、この女性のような謙虚さは問題ではないのであろう。
私が日本の文化を感心するもうひとつの例として、ある人の契約が更新されなくなり、会社側の不備により事前告知の期間が十分でなかった。
さらに2~3ヶ月の契約延長を一旦は提示されたのだが、実際には延長せずその分を報酬として受け取るよう言われた。
彼女はその申し出を断った。
「働いていないのにお金は受け取れない」と言ってそのまま辞職した。
ここに日本の意味深い働くことへの文化的な特長がある。
繰り返しになるがこのようなことが欧米でおこるとは考えがたい。
人々はより貪欲で、このような文化の持つ品格を尊重しないであろう。
このような伝統的だがしっかりとした考えを持つ国に滞在できることを嬉しく思う。
(そのような伝統が)やる気を妨げるものに変わらない限り問題はないだろう。
貪欲に見られたくないので正社員にならない言った友人と議論したのだが、私が彼女に言ったのは、もし1週間に3日だけ働くことや
もっと自分ができると思い不満を感じた時は、いつでも上司に相談してはっきりと「もっと仕事がしたい、もっと私はできる」と言った方がよい。
常に昇給を求める場である必要はなく仕事を求めることもでき、それが自動的に見返りとなることもある。
文化的な規律の違いがあるのだ。
また日本は年次休暇が短く、時には休暇をとらないこともあり、それは休暇を楽しんでいると人から見られたくないからだが、西洋文化では社会的・経済的発展の歴史の中で、全ての人が休暇をとることが
憲法で認められている。
皆休暇を楽しみ、拒否するなどと考えることもしないし、むしろこの権利のために戦う。
「憲法で保障された権利なのだから毎年25日や30日は休暇をとる権利がある」と議論の余地もなし、いかなる従業員も休暇を拒否してはならなずまさしく憲法で保障されている権利なのだ。
日本でもその権利が存在するにもかかわらず、多くの労働者が会社に対する更なる忠誠心を見せるために取らない。
繰り返しになるが、これらの習慣は働くものが不満を募らせない限り
明るく前向きな特徴である。
自発的に休暇を取らずもし権利が侵されていると感じないならば、問題ない。
ただ非自発的に超過労働を強いられたりしたらそれは問題である。
■日本の若者へメッセージ
CNNを設立した有名な起業家テッド・ターナーだが、3週間前に彼を招きスピーチをお願いし彼が言ったことには、「早寝早起きは金儲けと宣伝になる」。
つまり、夜遊びしないで早寝をして朝早く起きる事が金儲けと宣伝になる。
これがテッド・ターナーのメッセージだった。
これは容易なことではないが最後は実を結ぶ。
皆さんの成功を祈る。
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今回も引き続き国連大学国際秩序と正義研究部長 学術研究官ベセリン・ポポフスキー氏にお話をうかがいます。
今回は
■正社員雇用?それとも契約社員雇用?
をお送りします。
ポポフスキー氏は外交官から始まり、いままでずっと終身雇用の意味を持つ正社員として職を得たことがなく、任期契約制で数年ごとに転職を重ねていらっしゃいます。
契約であることの意義をご自身の経験を元に語っていただきます。
今ちょうどドラマで「派遣の品格」をやっていますが、そういう意味でも旬な話題ですね。
ポポフスキー氏は英語でお話になりますので、下記のスクリプトを参考にしてくださいね。
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内容
正社員雇用と契約社員雇用
国際的な機関である、国連の正社員雇用制度についてだが、今でも主要な人物が正社員の職を得ることが伝統として残っているが、このような状態は組織にとってあまり効率的ではない。
よってUNの決断は正社員雇用をやめ、継続的雇用にし、それは特に期限を定めないもの
であることもあり、働きがよければ終身雇用のこともあり、正社員にしない理由もない。
また雇用主にも若干の柔軟性を持たせていて、従業員の働きが悪ければ契約を続けないという選択もある。
私はより柔軟性がある方を指示する。
その方が才能を統合でき循環もされる。
正社員雇用とはある種自己満足的なもので、それが一番よいものと信じきっているところがある。
契約期間が決まっていると野心がなくなる人もいる。
私はこれまでずっと任期雇用制で働いてきた。
最初の外交官の仕事は安定しているものであったが、自らその契約を打ち切り、自分で探した次なるチャンスを掴んだ。
その後もそれぞれの職で2年から最長4年で職を変わっている。
そのことで決して不平不満を言わないのは、それがあるべき姿と思っているからだ。
我々はひとりよがりにならず、怠惰にならないよう刺激されなければならず、よりよい将来を目指すべきである。
前に(第24話)でたイギリスの大学で正社員雇用されていた同僚の例だが、今も同じところにいて正社員雇用されているが満足していない。
一方私は正社員の契約ではなかったので新しく職を探し、結果的には前職の2倍近い給料を貰える仕事に就いた。
言い換えると正社員雇用されていないことが自分の雇用に適する能力や、新しい職や改善策を探す能力を高めることになった。
よって同じところに残った正社員の同僚よりも、よりよい職を得ることができた。
正社員雇用とは安全という意味ではない。
先ほど述べたように場合によっては解雇されることはあるからだ。
雇用主だけでなく従業員の立場からも、チャレンジ精神や目標、目的を持ち、それを見せることで契約を更新していくのは良いことだと思われる。
なので私は契約雇用に満足している。
国連の雇用制もこの方向に変わっていくであろう。
現在正社員雇用制の難しさについて多くの議論がなされていて、継続的な雇用に変化していく傾向がある。
日本の雇用制もこの方向に変わっていくことを歓迎する。
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前回に引き続きブルガリア人のヴェセリン・ポポフスキー氏(Dr.Vesselin Popovski)を迎えてお送りします。
今回は
■チャンスをつかむには・・・
■転職で会社の流動性に貢献
をお送りします。
チャンスをつかむ秘訣では物事が上手くいかないとついついいらいらしてしまい、ネガティブな方に目がいってしまいますが、常に新しいチャンスに目を向けることで、その機会を逃すことなく次ぎのステップに行くことができ、それが現在の求人市場の活性化に繋がっている、と言うお話を自身の体験談を交えて語っていただきます。
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内容
■チャンスをつかむには...
そして現在は国連大学に勤めているが、それは今までやってきたことを掛け合わせたようなものだ。
かつて外交官だった私が現在国連大学にいて、講義をしリサーチや本の出版など専門的な研究をする。
また公務員の実習なども行いある種現職は前職の寄せ集めのようなものである。
転職を考えている人に伝えたいのは、物事がうまくいかないからといって、いらいらしないことは大事である。
例えば、いつもチャンスはあるもので、私の場合は講師であった頃自分の部署の資金調達が難しくなり、従業員の契約を延長することが不可能となった。
皆文句を言い不公平だと抗議したが、私はそのような時間を割く代わりに他の機会を探し始め、モスクワでの仕事を見つけた。
その仕事は大学に残った者達よりもかなり報酬が良く、後に同僚より「よくやった」と言われ「君はチャンスを掴み転職し前進したが私たちは少ない予算で留まり、昇進もなければ未来も無い」と言った。
大学側と戦い、職を失いたくなかったので彼らは大学に残った。
つまり私がアドバイスしたいのは、常に別のチャンスに目をむけていることだ。
現在の職に将来性がなくなったときに文句を言うのではなく前を向く。
求人市場は巨大であり、約80%の人が現職より良い仕を探すことができるだろう。
我々人間は快適さやあまり動かず変化しないことを好むが、そのため時には機会を逃してしまう。
もし皆さんの野心が強くなり、行動力が出てきたり腕前が上がり、知識が蓄積されてきたら、求人市場に自らを売り込み空いているポジションを探すべきである。
そして現在の自分の職よりも良い募集案件がないか探す。
■転職で会社の流動性に貢献
これは雇用者にとっても解決策となることがあり、というのも雇用者は流動性を求めることもあるからだ。
よって雇用者側も自分の従業員が新しいチャンスを探すことを望む。
雇用者側から昇給などの話があるかもしれないが、興味深いのはどのくらい職業の流動性や循環、柔軟性があるかということが、経営者と雇用者両者の将来の繁栄のために重要な特質となる。
私は現在の職には自信を持って取り組んでおり、仕事自体が好きであるが、それは挑戦的になことに目を向けず強い気持ちを収めてしまうことではなく、挑戦し続けたいと思っている。
おそらく20~30年前は求人市場はかなり保守的で、終身雇用が多く、私の母親も一生教師であり続けた。
父親は数回転職しそのことにある程度満足しているようであった。
私の祖父母は1つの職に就き続け、それが伝統的な文化や社会であった。
医者、教師、会計士、販売員などその職を一生変えることはなかった。
今日では求人市場の活力となるのは、人々がよりよいチャンスを求める事であり、その職はきっと見つかるであろう。
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Fコミュゲストは今回よりブルガリア人のヴェセリン・ポポフスキー氏(Dr.Vesselin Popovski)を迎えてお送りします。
今回は
■外交官の職を投げ打っての4度の転職歴
をお送りします。
何故あえて安定した外交官の職をやめ次へのステップに挑戦したのか、ポポフスキー氏のキャリアがどのように現在国連大学での職へと変わっていったのか、転職を考えている方はとても参考になる23話です。
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内容
私自身のキャリアを話すと共に今後労働環境で期待されている、若者にアドバイスをしたいと思う。
私は4度転職している。
ブルガリアの外交官として出発し、様々な場所で7年間務めた。
その後研究者としてのキャリアに切り替え国際法を教えた。
そしてEUの国際組織に勤務し、そこではロシア政府での訓練分野での仕事であり、そして現在は国連大学で勤務しているので、私のキャリアの位置として多くは、外交的なものか教育的なものである。
私はそれぞれのキャリアを楽しみ、タイプの違うキャリアにつけたことは
刺激的なことであった。
そうでなかったら1つの仕事をひたすら続けて退屈であっただろう。
私の場合は挑戦を好み、チャンスを見つけて一番自分にあった仕事を選ぶ。
そうすることで自分の専門家としての野望が満たされる。
最初の転換は外交官から純粋に大学で教える研究者だったが、大変満足であった。
7年間外交官として務め多少マンネリ化し始めていたからだ。
興味深いのは外交官という仕事は外から見ると豪華で、外交官が毎夜パーティに行き
シャンパンを飲みリムジン付きを、想像をするかもしれないが、実際には毎日の日常的な仕事があり、豪華でもなく外見よりはきらびやかでない。
外交官の仕事は楽しかったのだが、もう少し知的で挑戦できる仕事に就きたいと思う時期であった。
そこで博士論文を書き研究者としての仕事に就き教えるという転換を図った。
この転換が助けになったのは、ある種自分の外交官としての実務経験を経歴として利用し教えることができた。
自分が外交官として行ってきた事を教え、その後さらなる資格、博士号を取り、大学で教え始めた。
大学の教員は素晴らしい職業で、大いに楽しんだ。
若者と共に働き自分の持っている知識やスキルを結集させた。
ある種大変教えがいがあり、他者に教えると言うことは人間らしいことで、ほぼ5年間教え続けた。
3つ目の仕事は人権訓練の専門家として、ロシアで働くことだった。
前職とも関連性があり、すべての職は何らかの形で前職と結びついているものである。
モスクワで2年半滞在し、主にロシアの弁護士を人権問題において世界水準到達するように教育した。
モスクワだけに留まらず、ロシア国内のあらゆる小さな都市や町にに出向き、夏季及び冬季の訓練セミナーや会議を開催した。
この仕事もやりがいがあり好んで取り組んだ。
というのもこれは実用的な教育で通常の大学での授業とは異なる。
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