本プレゼント
2007年06月29日
 ■  第40回ダニエル・ピンク氏Fコミュビデオキャスト

今回もスペシャルゲスト アメリカ人ジャーナリストのダニエル・ピンク氏をお迎えしています。
第3話は引き続きピンク氏の著書「フリーエージェント社会の到来」の中から
■フリーエージェントになる理由
■見返りなしでも会社にとどまる?
をお送りします。
なおピンク氏は英語でお話されますので下記のスクリプトを参考にしてください。

 
RSSを利用してiTunesやiPodで見るときはグリーンのボタンをiTunesにドラッグ&ドロップし、ダウンロードしてその場で1話のみ楽しむときはグレーのボタンを押してください
■音声のみを聞くときはこちらからアクセスしてください
■詳しくは使い方はこちらからどうぞ。
■ダニエル・ピンク氏著書「フリーエージェント社会の到来」プレゼントはこちら
■ダニエル・ピンク氏著書紹介はこちら
■ダニエル・ピンク氏のプロフィールはこちら
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
内容
■フリーエージェントになる理由
このようにフリーエージェントの増加現象を巻き起こしているものの多くは、経済的な価値よりも心理的なものにある。何故今現在していることをする決断を下したかを聞いてみると、彼らははっきりしたビジネス関連の話をするわけでもなく、むしろライフスタイルの価値を反映するものなど違う話をする。アメリカまた日本でも価値観の中で活発化してきているのが、自由に関する懸念人々は自分のやりたいことをやり、自由に行き来をし自分の好きな服を着て働く。ある意味立派だと思うのだがそれでも笑ってしまったのが、クールビズである。ある日皆が突然カジュアルになるが、れはひとえに首相が6月1日から自分もネクタイを締めないので、皆もネクタイなしでいくようにと指図され、ノーネクタイの自由を得る。自分のやりたいことをやればやっている、という意識である種の自由を得られる。これはややアメリカ人的な感情だが日本人にもある。それが日本のポップ・カルチャーが活気付いている理由であり、人々が個性を表現するチャンネルで自由をつかって創り出している。現在では純粋なポップカルチャーの世界からもう少し広範囲な労働力まで、広がりつつあると思われる。一生涯仕事の保障を見返りとして得られるのであれば、喜んで幾ばくかの自由を捧げるであろうし、これは悪くない契約だ。しかしもし何も見返りがなければ、何のために自由を捧げるのだろう。自由であることは重要なポイントである。

■見返りなしでも会社にとどまる?
もう一つフリーエージェントの価値として面白いのは、正真正銘の自分自身であることができること。大企業で働いている人の話を聞くと、出社すると自分自身を隠すためにマスクを被って真剣な顔つきになり、そしてそれは不本意でやっている。繰り返しになるがもし見返りがあれば進んでやるだろう。もしその仕事が一生涯保障されたものであるならば、好きな服を着ずにサラリーマンスーツを着ることや、職場で本来の自分を出さずに働くこともいとわないかもしれない。しかしもし何も見返りがなかったら、何故自分を押し殺なくてはならないのか。3つ目のポイントは責任である。人々は職場で何か衝撃的な騒ぎが起こることを望んでいるが、多くの企業特に大企業ではどれだけ身を粉にして働いても、何も状況がかわらないということがわかった。何層にも重なる官僚主義が普及しているせいである。ある日本人が言うことには、大企業で働くための一番最適なアプローチは、病欠の電話を入れることなく、休暇もとらず、なにもしないこと。何も行動できないのは人々の不満をもたらす。


Bad ← 1 2 3 4 5 → Good
評定平均:(3.0)
投票人数:(1042)
2007年06月28日
 ■  第39回ダニエル・ピンク氏Fコミュビデオキャスト

今回もスペシャルゲスト アメリカ人ジャーナリストのダニエル・ピンク氏をお迎えしています。
第2話は引き続きピンク氏の著書「フリーエージェント社会の到来」の中から
■縦型から横型へ変化した忠誠心
■フリーエージェントに保障なし?
をお送りします。
なおピンク氏は英語でお話されますので下記のスクリプトを参考にしてください。

 
RSSを利用してiTunesやiPodで見るときはグリーンのボタンをiTunesにドラッグ&ドロップし、ダウンロードしてその場で1話のみ楽しむときはグレーのボタンを押してください
■音声のみを聞くときはこちらからアクセスしてください
■詳しくは使い方はこちらからどうぞ。
■ダニエル・ピンク氏著書「フリーエージェント社会の到来」プレゼントはこちら
■ダニエル・ピンク氏著書紹介はこちら
■ダニエル・ピンク氏のプロフィールはこちら
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
内容
■縦型から横型へ変化した忠誠心
会社との契約は変化していったが、一方で面白いのが忠誠心の概念で、実際のところ日本ではかなり強いコンセプトである。フリーエージェント世界には忠誠心がないと言う人もいるが、それは全くの誤りである。忠誠心はなくなったのではなく変化したのだ。契約の話に少し戻るが、かつては忠誠心とは上下の縦型のもので、忠誠心を上に捧げると会社が保障を下に戻してくれる。この契約はすでに存在しない。忠誠心はなくなったのではなくて、縦型から横型へ変化したのだ。今日労働者となると、あらゆる忠誠心があるが、それは個人から会社への忠誠心ではなく、仲間への忠誠心、専門技術への忠誠心、顧客への忠誠心など、1つの忠誠心が上下するよりむしろ多様な忠誠心が横に広がる。かつてのものより強く大きな忠誠心である。ここのところを是非ご理解いただきたい。


■フリーエージェントに保障なし?
その他契約の件で、日本にとってむしろ素晴らしい概念だと思うのが、フリーエージェントに保障がないと考えられているがそれは一部正しい。実際保障は少なく、もしフリーエージェントになるのは大変なことで、リスクを伴うかと聞かれれば「はい」と答える。だが続けて自分に問いかけてほしいのはそれは何と比べてかということ、定職と比べてもどうだろうか。定職もリスクがある。会社は廃業もすれば倒産もするし、エンロンも一瞬でトップから成り下がる。日本でも以前は考えられなかったであろうリストラも始まっている。フリーエージェントに保障が少ないかと問われたら答えは「はい」だが、大企業で働いていてもそれほど保障はない。私が調査をして分かったのは、面白く賢明な方法でそのリスクに対処しているということ。それは分散するということ。例えば投資するお金があるとしよう。日本の個人投資家の倫理感はアメリカほど確立されているわけではないが、株式市場で投資するとしよう。すべてのお金を1つの会社に投資しようとするか、それではリスクがありすぎる。もしその会社の業績が悪くなれば全てのお金を失ってしまう。よって分散させてあちこちに少しずつ投資するのがよい。こうやってフリーエージェントは自分達のキャリアのリスクに対処している。1つの会社にすべての人的資源を投入する代わりに分散させる。多数のクライアントや顧客を持っていれば仮にそのうち1社がなくなったとして、それはありがたいことではないがこの世の終わりと言うわけでもない。でももし1人しか雇用者がいなくてその人に辞められてしまうと、それは大変困ったことになる。よってフリーエージェントは場合によってはより安定していると言える。


Bad ← 1 2 3 4 5 → Good
評定平均:(3.1)
投票人数:(1176)
2007年06月27日
 ■  第38回ダニエル・ピンク氏Fコミュビデオキャスト

今回よりスペシャルゲスト アメリカ人ジャーナリスト ダニエル・ピンク氏をお迎えしています。
ピンク氏はゴア副大統領の首席スピーチライターを務め、その後フリーとなり「ハイコンセプト」や「フリーエージェント社会の到来」の著者で、現在アメリカのベストセラー作家として活躍していらっしゃいます。
第一話は
■ホワイトハウスからフリーエージェントへ
■カリフォルニアでの定職者はたったの3分の1
■才能と機会が取引される雇用形態
をお送りします。
なおピンク氏は英語でお話されますので下記のスクリプトを参考にしてください。

 
RSSを利用してiTunesやiPodで見るときはグリーンのボタンをiTunesにドラッグ&ドロップし、ダウンロードしてその場で1話のみ楽しむときはグレーのボタンを押してください
■音声のみを聞くときはこちらからアクセスしてください
■詳しくは使い方はこちらからどうぞ。
■ダニエル・ピンク氏著書「フリーエージェント社会の到来」プレゼントはこちら
■ダニエル・ピンク氏著書紹介はこちら
■ダニエル・ピンク氏のプロフィールはこちら
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
内容
■ホワイトハウスからフリーエージェントへ
自分がフリーエージェントとなったのをきっかけに、フリーエージェント社会の調査を開始した。1990年代にゴア副大統領などの首席スピーチライターとして勤務し、その後その仕事があまり好きになれなかったために辞めることになり、自分のために働くことを決意する。そしてアメリカで自分と同じ決断をした人々が、大企業を設立するためではなくよりよい生活を得るためや、もう少し人生を楽しんだり意義深いものにしていることを知った。そんな彼らを見ていたときに情報がなかったので調査の必要を感じ、このグループの人々を「フリーエージェント」としたが、そのことに関する情報があまり無い事を不思議に思った。日本でサラリーマンと呼ばれているような伝統的な組織人間とは異なる、フリーエージェントとして働く人々が沢山いるのに情報がないのだ。そこで調査を開始しアメリカ国中を旅して、フリーエージェントという新しい概念の意識調査を始めた。自分で決意して独立した人やせざるを得なくして独立した何百万人もの人々に、インタビューをして回り、なぜ働き、何をやり、何が楽しくて、何がつまらないかを、聴き出し、どうやってこのフリーエージェント社会が成り立っているのかを探った。

■カリフォルニアでの定職者はたったの3分の1
結果はとても面白いものであった。まず第一にこの形態で働く人が非常に多いと言うこと。大多数のアメリカ人は定職に就いているが無視できない数の少数派は、定職を持たず、フリーランサーや独立型専門職、小さな事業の経営者、派遣労働者、これは満足している人としていない人がいるが、アメリカの中でも最先端をいくカリフォルニアを例に取ると、今日カリフォルニアでは3分の1しか定職に就いていない。つまり3分の1の人々しか朝出勤し、他者のために一年中フルタイムで働く。これが定職なのだがCAではたったの3人に1人しか定職についていない。3人のうち2人は定職に就かず、別の形で職業についている。アメリカでのフリーエージェントの結果は興味深いものであり、日本にも関連性があると思われる。

■才能と機会が取引される雇用形態
まず会社との契約が変わった。かつてアメリカより日本で特に顕著だったのは、職場では労働者が会社に忠誠を誓いそのお返しに会社が保障を与える。保障を得るための忠誠、確かにかつては機能したが、すでに存在しない。アメリカではもはや存在しないし、日本でもどんどん少なくなってきている。つまり会社が保障しなくなると契約が全く変わってくる。この番組を見ている人はキャリアに関心があると思うが、大事なのは契約がどういう条件かを理解するということ。もし長期保障を求めているのならそれは無理な話で、もはや存在しない。新しい契約は個人が才能を提供し、その代償として企業が機会を与える。機会とは金銭的なもの、職場でのよい人間関係、技術習得、魅力的な仕事、世界に影響を与えるような仕事など様々で、それが企業との契約なのだ。この取引がフリーエージェントに全面的に適合するのは納得できることであるが、徐々に定職に就くものにも適合されつつある。これが契約が変わってきた次第だ。


Bad ← 1 2 3 4 5 → Good
評定平均:(2.9)
投票人数:(1102)
2007年06月26日
 ■  ダニエル・ピンク氏-Dr. Daniel Pink ビデオキャスト番組一覧&プロフィール
アメリカ人ジャーナリスト
ダニエル・ピンク氏
Dr. Daniel Pink
Pink氏写真
自らフリーエージェントとなったピンク氏が語る雇われない生き方
■第38話 ホワイトハウスからフリーエージェントへ
■第39話 フリーエージェントに保障なし?
■第40話 見返りなしでも会社にとどまる?
■第41話 フリーエージェントの成功とは?

→ダニエル・ピンク氏ポッドキャストはこちらから ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ダニエル・ピンク氏プロフィール
1964 年生まれ。米国ノースウエスタン大学卒業、エール大学ロースクールで法学博士号(J.D.)取得。 米上院議員の経済政策担当補佐官を務めた後、クリントン政権下でロバート・ライシュ労働長官の補佐官兼スピーチライター、ゴア副大統領の首席スピーチライターを務める。フリーエージェント宣言後、世界各国の企業、大学、組織を対象に、経済変革やビジネス戦略についての講義を行うかたわら、「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」「ハーバード・ビジネス・レビュー」他精力的に執筆。 現在ワシントン D.C.在住。
※2007年5月来日時にFコミュポッドキャスト&ビデオキャストの収録実施

■ダニエル・ピンク氏著書「フリーエージェント社会の到来」プレゼントはこちら
■ダニエル・ピンク氏著書紹介はこちら
■ダニエル・ピンク氏ブログはこちら

Bad ← 1 2 3 4 5 → Good
評定平均:(3.1)
投票人数:(1307)