2007年07月11日
 ■  ソウルへの旅で気づいたこと

 韓国人の友人の誘いで、ソウルへ出かけた。彼女は一足先にソウルへ。同行のもう一人の友人と空港で待ち合わせ、搭乗手続き、両替を済ませて保安検査へ向かった。
 2泊分の荷物を詰めたスーツケースは機内に持ち込むことにした。機内への液体の持込が制限されているため、化粧水や歯磨き、ヘアジェルなどはスーツケースから取り出し、ビニール袋に入れて係員に見せなければならない。航空券をネットで予約した際、航空会社のホームページで確認し、それらを分けてすぐに取り出せるようにしておいた。しかし、並んでいると前から「マスカラもリップグロスも取り出さないといけないの?」と声がする。そうらしい。「面倒だな」と思いながら、マスカラを化粧ポーチから取り出した。
 航空会社のホームページに「詳細は国土交通省のホームページをご覧ください」と記されていたのに確認しなかったことを棚に上げると、航空会社の情報は中途半端だった。何も記されていなければ、国土交通省のページで確認したのだが、少しの親切がかえってあだになることもあるのだ。
 荷物を取り出すためのテーブルも、あるだけ「まし」と思わなければいけないのだろうが、並んでいる人からスーツケースの中が丸見えになってしまうのに、仕切りのあるテーブルを使うなどのプライバシーへの配慮は全くなされていない。いろいろと改善したほうがよいサービスが多いことに気づかされる。


 ソウルでの入国審査。私の前に並んでいた七、八歳の男の子がかわいらしく「アニョハセヨ」と係官にあいさつをした。しかし、彼はニコリともしない。こういうところの係官が無愛想なのは各国共通なのだろうか?
 そして、ソウルで今、一番人気でサービスの評判が高いというホテルに宿泊した。スタイリッシュな部屋なのだが、部屋の照明やエアコン、カーテンの開閉のスイッチの表示が小さくて読めないのだ。それに、宿泊客だけが宿泊室フロアに行けるようにエレベーターでカードキーをスキャンしなければならないのだが、その表示も文字が小さくて読めない。それに気づくまで、結局、丸一日、私たちはエントランスから一度、フロントのあるフロアを経由して部屋に向かっていたのだ。バスルームにいたっては、全く何の表示もない。恐る恐る蛇口をひねり、どこから水が、あるいはお湯が出てくるのかを確認する具合である。おしゃれの度合いと分かりやすさ。どちらを優先すべきであろうか。
 最後は新世界デパートの店員さん。「日本人のお客様が多いので」と日本語を一生懸命に勉強しているとノートを見せてくれた。あいさつ、販売の決まり文句、敬語、と1冊のノートいっぱいに勉強のあとがうかがえる。その熱心さに頭が下がる。私たちは他国のお客様をお迎えするために、こんなに努力をしているであろうか? 見習わなければ、と思う。

投稿者 Fcommu : 2007年07月11日 10:16

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