2007年04月05日
 ■  ぬくもりが伝わる自筆メッセージ

いろいろなお店からダイレクト・メールが届く。デパートや洋服、靴、化粧品のお店から。
新製品、バーゲン、店舗改装の案内…。
その封筒やハガキの中に、店員さんのひとことが添えられていることがある。「浅岡さまがお好きなラインのスーツが入荷しております。お時間がおありのときに、ぜひ、お立ち寄りくださいませ」「先日は、お買い求めくださいまして、ありがとうございました。寒くなってまいりました。そろそろ、お召しいただけます。いろいろなシーンで素敵に着こなしてくださいませ」などと。
 先日、JASのバースデ-割引で飛行機に乗った。仕事を終えての最終便。一眠りし、着陸体制を知らせるアナウンスで目を覚ましたら、胸の上にカードが置いてあった。見ると、「お誕生日、おめでとうございます。ステキな年になりますように。


323便、高度39000フィート、速度770Km/h」と書かれていた。思いがけないサプライズ。
思いがけないプレゼント。機内サービスで忙しいだろうに、ひとりの客室乗務員が、心を込めて書いてくれたことを感じる文面に、ほわんとうれしい気持ちになった。
見知らぬ人からもらった1枚のカード。うれしくなってバッグにしまった。
1週間後、再び、バースデ-割引を利用した。機内サービスが終わったころ、人なつこい笑みをたたえた一人の客室乗務員が私の席の前に立った。「お誕生日、おめでとうございます。本日のご搭乗、ありがとうございます」。少々照れくさく、「ありがとうございます」とお礼を述べてカードを受け取ると、銀色の「HAPPY BIRTHDAY」、ペパーミントグリーンのハートが3つ、そして、「素敵な1年となりますように…」と書かれていた。
若いチャーミングな客室乗務員が工夫をこらして、カードを作ってくれた姿が目に浮かんだ。自筆ならではのユニークさ。自筆で文字を書くことが少なくなった今だからこそ余計に、温かさが伝わり思い出に残るフライトとなった。     

購入した洋服や靴、バッグなどを配送してもらうことがある。送られてきた箱を開けたとき、名店と呼ばれる店は、必ず、店員さんの自筆のメッセージが入っている。
そして、洋服や靴、バッグはとても丁寧に包まれている。
丁寧な包みとメッセージカードに、商品に対する愛情と客を大切に思う気持ちが感じ取れる。接客中の言動や態度はとても大切だけれども、「このお店、さすがだな」「あの店員さん、よかったな」という印象は、このように商品を購入した後に続く店員さんの行為から作られることも多い。

投稿者 Fcommu : 2007年04月05日 16:43

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