本プレゼント
2007年06月29日
 ■  第39回Fコミュポッドキャスト

今回もスペシャルゲスト アメリカ人ジャーナリストのダニエル・ピンク氏をお迎えしています。
第2話は引き続きピンク氏の著書「フリーエージェント社会の到来」の中から
■縦型から横型へ変化した忠誠心
■フリーエージェントに保障なし?
をお送りします。
なおピンク氏は英語でお話されますので下記のスクリプトを参考にしてください。


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内容
■縦型から横型へ変化した忠誠心
会社との契約は変化していったが、一方で面白いのが忠誠心の概念で、実際のところ日本ではかなり強いコンセプトである。フリーエージェント世界には忠誠心がないと言う人もいるが、それは全くの誤りである。忠誠心はなくなったのではなく変化したのだ。契約の話に少し戻るが、かつては忠誠心とは上下の縦型のもので、忠誠心を上に捧げると会社が保障を下に戻してくれる。この契約はすでに存在しない。忠誠心はなくなったのではなくて、縦型から横型へ変化したのだ。今日労働者となると、あらゆる忠誠心があるが、それは個人から会社への忠誠心ではなく、仲間への忠誠心、専門技術への忠誠心、顧客への忠誠心など、1つの忠誠心が上下するよりむしろ多様な忠誠心が横に広がる。かつてのものより強く大きな忠誠心である。ここのところを是非ご理解いただきたい。


■フリーエージェントに保障なし?
その他契約の件で、日本にとってむしろ素晴らしい概念だと思うのが、フリーエージェントに保障がないと考えられているがそれは一部正しい。実際保障は少なく、もしフリーエージェントになるのは大変なことで、リスクを伴うかと聞かれれば「はい」と答える。だが続けて自分に問いかけてほしいのはそれは何と比べてかということ、定職と比べてもどうだろうか。定職もリスクがある。会社は廃業もすれば倒産もするし、エンロンも一瞬でトップから成り下がる。日本でも以前は考えられなかったであろうリストラも始まっている。フリーエージェントに保障が少ないかと問われたら答えは「はい」だが、大企業で働いていてもそれほど保障はない。私が調査をして分かったのは、面白く賢明な方法でそのリスクに対処しているということ。それは分散するということ。例えば投資するお金があるとしよう。日本の個人投資家の倫理感はアメリカほど確立されているわけではないが、株式市場で投資するとしよう。すべてのお金を1つの会社に投資しようとするか、それではリスクがありすぎる。もしその会社の業績が悪くなれば全てのお金を失ってしまう。よって分散させてあちこちに少しずつ投資するのがよい。こうやってフリーエージェントは自分達のキャリアのリスクに対処している。1つの会社にすべての人的資源を投入する代わりに分散させる。多数のクライアントや顧客を持っていれば仮にそのうち1社がなくなったとして、それはありがたいことではないがこの世の終わりと言うわけでもない。でももし1人しか雇用者がいなくてその人に辞められてしまうと、それは大変困ったことになる。よってフリーエージェントは場合によってはより安定していると言える。

投稿者 Fcommu : 2007年06月29日 00:03

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