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毎日1冊本を読む男 東 忠男のLIFEWORK BOOKS CAFE » 185回 『経営の神様の教科書』

185回 『経営の神様の教科書』

  1. 本日のお勧め本 「松下電器創始者 松下幸之助の総論本」
  2. ここに注目!!「『 青 春 』」
  3. 本日の気づき「日経BP社が主催するセミナー」


(1)本日のお勧め本

松下幸之助 夢を育てる―私の履歴書 - 松下 幸之助

 
本日は、日経新聞の『私の履歴書』をもとにまとめられた本をご紹介したいと思います。
紹介する必要はないと思いますが、松下電器の創始者であり、『経営の神様』と呼ばれた松下幸之助さんの総論に当たる本であり、生きた経営学の教科書とも呼べる本になっています。
 
この本にはプライドを持って仕事にあたること、そして海外から学ぶという素直な姿勢を現代のビジネスマンにもつことの大切さを伝えたいのだと思った。
 
これからの時代、大企業はますます中小企業は生き残りをかけて海外進出をしないといけない時代に突入していくと思われ、何もしなくとも海外で売れるという気持ちは捨て、現地の声をきちんと取り入れたマーケティングが必要になってくると思う。
 
そういったことをきちんとこなしてきたのが、昔の松下電器であり、それらのエピソードも含まれた本書は、まさに生きた教科書となっている。
 
著者の他の著書は何かに特化した本であるが、この本は著者の歴史を振り返りながら、何を考えどのように判断したのかを簡潔に読み取れるので、是非皆さんに読んでいただきたい本です。


(2)ここに注目!!

  • 昭和4年末に経済界の活動が政府の引き締め政策のためいよいよ苦しくなり、私のところも製品の売れ行きが半減倉庫に入りきれないほどの品がたまったときのことである。このとき私は病いで床についており、従業員を半減したらどうかと、ある人から相談を受けた。
    私も対策は思案に余っていたが、この相談を受けたときパッと頭の中にある考えがひらめいた。『生産は即日半減するのが従業員は1人も減らさない。このため工場は半日勤務とする。しかし従業員には日給の全額を支給する。その代わり全員で休日も廃止してストック品の販売に努力する』このようにして持久戦に持ち込み、世の動きをみよう、半日分の工賃の損失は長い目でみれば問題ではあるまいと考えたからである。
    即日全員にこの方針を告げると皆大賛成、全員協力して販売に努力した結果、おそろしいことに、わずか2ヶ月ばかりのうちに在庫は全部売りつくしてしまい、再び工場の稼動を旧に復することができた。
  • フィリップス社との提携は、私にとって外国企業と合弁会社をつくる初めての経験だったが、経営の価値というものを考えさせる貴重な出来事でもあった。
    技術の導入料は当然出さなければ、相手が承知しないし、提携によって、3人なら3人の技術者が合弁会社に常駐するのだから、それは認めなければならない。
    しかし、松下電器の役割はどこにあるのかということを静かに考えてみると、松下電器はやはり経営担当者というものを新しくできる合弁会社に送ることになる。
    その経営担当者を無料で送る理由はないと私は思った。
    結果的に、技術指導料4.5%に対して、経営指導料3%を認めさせたのである。
  • 昭和27年2月、かねて親交のあった久保田鉄工の創業者、久保田権四郎さんがぜひ紹介したい人があるからといって、中川電機の社長の中川懐春君を同道してこられた。
    話を聞いてみると、中川君は会社のことについてもハキハキと答える立派な人だと感じたが、何よりも私が心を動かされたのは『松下さんがお引き受けくださるなら、私の方でいっさい条件を申しません。会社を無条件でお任せします。』という一言だった。当時、中川電機は資本金こそ五千万円だったが、実質資産は3億円ぐらいもあったと思う。
    私はすっかり感銘した。というのは、それまでの私の経験からすると、たいていの人は、そういうときには何かと条件をつけて自分の権利を認めさせようとするもので、またそれが世間の常識でもあった。
    これならうまくいくと、工場も何も見ないで、その場で引き受けることにしたのである。
  • 松下電器の再建もようやく軌道にのってきた昭和三十一年、私は松下電器の5ヵ年計画を発表した。会社は5年後、こうなるのだ、このようにするのだーと目標を定めて経営のカジをとっていくことは、いまでは当たり前のことになっているが、そのころ、国や行政官庁ならともかくとして一企業体で、将来の目標を外部に堂々と発表するようなところはなかった。
  • やめる決断をしたからには、それも甘受しなければならない。電算機メーカーは、日本では専門のがっちりした会社が1,2社あればよい。総合メーカーが片手間でやる仕事ではないように思う。今まで事の成り行きでここまできたが、ここで意地になってはいけない。素直な心で、自己判断、自己観照をしなければならない。
    そう考えてじっと耐えていたら、1年もしないうちに松下は賢明やったという評価に変わっていったのである。
  • やはり自己観照ということが大事である。特に経営者が判断をするときには、この心構えが不可欠のように思うのである。
  • ダム経営の意義をお互いに正しく認識してやっていくならば、健全で利潤の高い経営の姿に移行することができる。そして、ダム経営によって社会に真の安定的繁栄がもたらされるのである。
  • 青 春
    青春とは心の若さである
    信念と希望にあふれ、勇気にみちて
    日に新たな活動をつづけるかぎり
    青春は永遠にその人のものである  松下幸之助
  • 経営の価値ということにも言及して、日本の企業をより一層力強く発展させるためには、お互いが経営の価値を高く評価して外国の企業にそれを認めさせるとともに、経営にみがきというものをかけていかなくてはならない。そのみがきをかける1つとして、私は本来高い価値をもった経営について『経営とは芸術なり』という見方もできると話した。

(3)本日の気づき

 
日経BP社が主催するセミナーに参加してきました。
地頭力の細谷氏、キャノン電子の酒巻氏等豪華な顔ぶれでしたが、何より1時間程度でしたが、懇親会があったのがとても有意義でした。
 
こうしたところで知り合った方と話すのは、非常に前向きな話ばかりであまり世の中の不景気を感じさせません・・・。


(4)目次

  1. 父が米相場で失敗
  2. 小僧時代
  3. 電灯会社時代
  4. 創業時代
  5. 松下電器の運命をかける
  6. 昭和2年の恐慌
  7. 発展時代
  8. 労組の擁護運動で追放取りやめ
  9. 会社再建めざし米国視察
  10. フィリップス社と提携
  11. 中川電機と日本ビクターを引き受ける
  12. 5カ年計画で売上げ4倍を
  13. 輸出増大を図る
  14. 会長に就任、経営を見守る
  15. 甘えた『所得増論』に警鐘
  16. 40年不況で陣頭指揮
  17. ダム経営のもと週5日制へ
  18. 経営は芸術、賃金でも欧州抜く
  19. 創業50周年記念式典
  20. 過疎地振興と万博『松下館』
  21. 会長退任、決意新たに

本日も読んで頂いて、誠に有難うございました! 感謝!!