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毎日1冊本を読む男 東 忠男のLIFEWORK BOOKS CAFE » 160回 『コンセプチュアルな時代へ』⇒『ハイコンセプト』

160回 『コンセプチュアルな時代へ』⇒『ハイコンセプト』

  1. 本日のお勧め本 「コンセプチュアル社会の到来」
  2. ここに注目!!「6つのハイコンセプト」
  3. 本日の気づき「『コンセプト』という言葉」


(1)本日のお勧め本

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代 - ダニエル・ピンク

 
本日は、06年の本ですが今読んでも良い本だと思う、大前研一さんが翻訳している『ハイコンセプト』をご紹介したいと思います。 
この著者のダニエル・ピンクさんは『フリーエージェント社会の到来』を書いた人でもあり、アル・ゴア副大統領の元首席スピーチライターであり、フリーエージェント宣言後、ニューヨークタイムズ紙、ワシントンポスト紙をはじめとする様々なメディアに記事や論文を執筆しています。
 
この本は『コンセプチュアル社会』到来を示唆し、その時代を生き抜くには6つの資質が必要不可欠だと説いています。その6つの資質とは下記になります。
1)機能だけでなく「デザイン」
2)『議論』より『物語』
3)『個別』よりも『全体の調和』
4)『論理』ではなく『共感』
5)『まじめ』だけでなく『遊び心』
6)『モノ』よりも『生きがい』
 
時代がどう変化して、その時代には何が必要なのかを的確に教えてくれる本であり、この本をもとに自分自身の感性を磨いていく必要性を感じました。
 
是非、皆さんも読んでみて下さい!


(2)ここに注目!!

  • われわれは何をしたらいいのか。また上に行くためにはどうしたらいいか。
    これは、3つのことを考えないといけない。
    1つは、「よその国、特に途上国にできること」は避ける
    2つ目は、「コンピュータやロボットにできること」は避ける
    3つ目は、「反復性のあること」も避ける
  • 「第四の波」というのは、ピンクによれば、要するに、「情報化社会」から「コンセプチュアル社会」、つまり、既成概念にとらわれずに新しい視点から物事をとらえ、新しい意味づけを与えていくという流れだ。
  • 未来をリードするのは、何かを創造できる人や他人と共感できる人、パターン認識に優れた人、そして物事に意義を見出せる人である。つまり、芸術家や発明家、デザイナー、ストーリーテラー、介護従事者、カウンセラー、そして総括的に物事を考えられる人である。
  • 「ハイコンセプト」とは、パターンやチャンスを見出す能力、芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力、人を納得させる話のできる能力、一見ばらばらな概念を組み合わせて何か新しい構想や概念を生み出す能力、などだ。
  • 私たちに恩恵をもたらしてきた「左脳主導思考」は今も必要ではあるが、もはやそれだけでは十分ではない。私たちは、成功するためには「右脳主導思考」がますます重視される時代を迎えつつあるのだ。原因は、「豊かさ、アジア、オートメーション」であり、その結果、「左脳主導思考の相対的な重要度が低下し、右脳主導思考の重要度が増した」のである。
  • 第一の危機-「過剰な豊かさ」がもたらす新しい価値観
    豊かさは私たちの生活に多くの恩恵をもたらしてくれたが、物質的な豊かさが必ずしも私たちを以前より幸福にしてくれたわけではない。生活水準は10年単位でどんどん向上してきたのに、個人や家族の生活の満足度は少しも変わらなかったと言う点に、繁栄のパラドックスがある。
  • 第二の危機-次から次へと湧き出す「競争相手」
    海外の安い働き手にはできないようなレベルの仕事をする必要があるのだ。「業務を処理すること」よりも、「人間関係を結ぶこと」、「ルーチンワークをこなすこと」よりも「斬新な課題に取り組むこと」、「1つひとつの要素を分析する」よりも、「全体像をまとめ上げること」など、「右脳主導型」の能力を活かすのである。
  • 第三の危機-そんな脳では、すべて「代行」されてしまう!
    弁護士に支払う費用は平均で1時間180ドルだが、ウェブサイト、たとえばlawvantage.comやmycounsel.comでは、基本的な法令書式やその他の書類などの作成であれば、わずか14ドル95セントでできる。
  • 過去150年を「三幕仕立てのドラマ」にたとえてみよう。
    第一幕は「工業の時代」。
    第二幕は「情報の時代」。
    第三幕は「コンセプトの時代」である。
    中心となる登場人物は、クリエイターや他人と共感できる人。彼らの際立った資質は、「右脳主導思考」を身に付けている点である。
  • この時代を生き抜くためには、あらゆる人も組織も、自分たちが収入を得るために行なっていることについて考えなくてはならない。次のように自らに問いかけてみよう。
    1)他の国なら、これをもっと安くやれるだろうか
    2)コンピュータなら、これをもっとうまく、早くやれるだろうか
    3)自分が提供しているものは、この豊かな時代の中でも需要があるだろうか
  • 「コンセプトの時代」には、左脳主導の考え方を、6つの不可欠な「右脳主導の資質」を身につけることで補っていく必要がある。これから6つのハイ・コンセプトでハイ・タッチな感性を合わせれば、新しい時代に求められる新しい全体思考をに培うのに役立つだろう。
    1)機能だけでなく「デザイン」
    2)『議論』より『物語』
    3)『個別』よりも『全体の調和』
    4)『論理』ではなく『共感』
    5)『まじめ』だけでなく『遊び心』
    6)『モノ』よりも『生きがい』
  • 機能だけでなく『デザイン』
    デザインの大衆化はビジネスにおける競争原理を変えた。これまでは、どの企業も価格や品質、あるいは、この2つの組み合わせで勝負してきた。だが、今日、『価格と品質』という必要条件をいったんクリアしたら、機能面や価格面での勝負ではなく、言葉では表しにくい特性、たとえば、斬新さや美しさ、フィーリングなどで他社製品と争うことになる。
  • 正しく利用すれば、デザインは生活の質を高め、仕事を創出し、人々を幸せにしてくれる-それほど悪いもんじゃないだろう!
    ファッション・デザイナー ポール・スミス
  • 『議論』より『物語』
    誰でもすぐにタダで検索できる時代の『情報の価値』
    『語りによるイメージつくり、すなわち物語は、思考の根本的な道具である』
  • 『個別』よりも『全体の調和』
    『コンセプトの時代』に成功したいのなら、一見バラバラで多様な秩序の間にある関連性を理解しなければならない。明らかに無関係な要素を結びつけて、新しいものを作り出す方法を知っている必要があるのだ。それは『境界を越られる人』『発明できる人』『比喩を作れる人』である。
  • 『論理』ではなく『共感』
    共感とは、相手の状況に自分を置き換えて考えられる能力であり、その人の気持ちを直感的に感じ取れる能力である。
  • 『まじめ』だけでなく『遊び心』
    私たちはめったに1人で笑ったりはしない。それでも、他人がくすくすし始めると、こちらも思わず笑ってしまうことがよくある。笑いは共感を伝えるための言葉によらないコミュニケーションの形である。
  • 『モノ』よりも『生きがい』
    仕事においても、人生においても、『生きがい』が最も中心的な側面となったのである。確かに、生きがいの追求は決して容易な仕事ではない。そのためのレシピが載った料理本はないし、袋の中の粉と水を混ぜ合わせれば出来上がる、というものでもない。だが、個人、家族、あるいは企業が意義を追求を始めるための、実用的かつ全体思考的な方法が2つある。それは、精神性をまじめに考えること、そして、幸福について真剣に考えることである。

(3)本日の気づき

 
最近、『コンセプト』という言葉はどうことを意味するかを少し考えていた時にこの本をたまたま読み返して、やっぱり良い本だったので是非紹介したいと思いました。


(4)目次

  1. 『ハイ・コンセプト』の時代
    ・ なぜ、『右脳タイプ』が成功を約束されるのか
    ・ これからのビジネスマンを脅かす『3つの危機』
    ・ 右脳が主役の『ハイ・コンセプト、ハイ・タッチ』時代へ
  2. この『6つの感性』があなたの道をひらく
    ・ 『機能』だけでなく『デザイン』
    ・ 『議論』より『物語』
    ・ 『個別』よりも『全体の調和』
    ・ 『論理』ではなく『共感』
    ・ 『まじめ』だけでなく『遊び心』
    ・ 『モノ』よりも『生きがい』

本日も読んで頂いて、誠に有難うございました! 感謝!!