- 本日のお勧め本 「シンプルだけれども奥深く書かれた本」
- ここに注目!!「20の大事なこと」
- 本日の気づき「この本は・・・」
(1)本日のお勧め本
実践経営哲学 - 松下 幸之助
本日は、松下幸之助さんの『実践経営哲学』をご紹介します。この本は、1978年に第一刷で2007年には70刷という非常に長く、そして多くの方に読まれている本です。松下さんの経営哲学が、シンプルだけれども奥深く書かれた本です。
是非、経営に携わっている方は一度見てくださいね。
(2)ここに注目!!
- まず経営理念を確立すること
・私は60年にわたって事業経営にたずさわってきた。そして、その体験を通じて感じるのは経営理念というものの大切さである。
・自然の摂理とか真理というものに重いをいたしつつ、何が正しいかという人生観、社会観、世界観に立った経営理念を持ち、それに基礎を置いて、時時刻々の経営を行なっていくことがきわめて大切だと考えるのである。 - ことごとく生成発展と考えること
・大自然、大宇宙は無限の過去から無限の未来にわたって絶えざる生成発展を続けているのであり、その中にあって、人間社会、人間の共同生活も物心両面にわたって限りなく発展していくものだと思うのである。
・もちろん、生成発展ということは、一方で絶えず新しいものが生まれているということであるから、その一方で衰退というか、消滅していくものもあるわけである。そういうすべてを含んで、全体として生成発展しているということである。事業経営においても、個々の商品なり業種については、一定の寿命というようなものが考えられよう。けれどもそれだけを見て、全体としての大きな生成発展ということを見失ってはいけない。 - 人間観を持つこと
・経営は人間が行なうものである。経営の衝にあたる経営者自身も人間であるし、従業員も人間、顧客やあらゆる関係先もすべて人間である。つまり、経営というものは、人間が相寄って、人間の幸せのために行なう活動だと言える。
・人間は生成発展という自然の理法にしたがって、人間自身の、また万物との共同生活を限りなく発展させていく機能と責務を与えられている万物の王者である。
そのことの自覚、すなわち人間自身による人間観の確立を根底に、個々の経営体における経営者としての自覚を持つ、そういうところから、確個たる信念に裏打ちされた力強い経営が生まれてくるのである。 - 使命を正しく認識すること
・供給する物資なりサービスの内容は業種によいさまざまであっても、そのように事業活動を通じて、人びとの共同生活の向上に貢献するということはあらゆる企業に通ずるものである。
この根本の使命を見忘れた事業経営は真に力強いものとはなり得ない。
・事業経営というものは本質的には私の事ではなく、公事であり、企業は社会の公器なのである。 - 自然の理法に従うこと
・私は自分の経営の秘訣というゆなことについて質問を受けることがあるが、そういう時に『別にこれといったものはないが、強いていえば、「天地自然の理法」にしたがって仕事をしていることだ』という意味のことを答える場合がある。
・いい製品をつくって、それを適正な利益をとって販売し、集金を厳格にやる。そういうことをその通りやればいいわけである。ところが実際の経営になると、その通りやらない場合も出てくる。いい製品をつくらないというのは論外としても、宣伝のためとかいろいろ理屈をつけて、百円のものを九十円で売るようなことをする。自分も損をし、他人にも迷惑をかける。 - 利益は報酬であること
・その事業を通じて社会に貢献するという使命と適正な利益というものは決して相反するものではない。そうでなく、その使命を遂行し、社会に貢献した報酬として社会から与えられるのが適正利益だと考えられるのである。
・私は、売上げ利益率10%というものを適正利益と考えて、経営を行なってきた。もちろん、適正利潤の基準というものは、業種により、また企業自体の発展段階によっても異なってくるだろう。しかし、いずれにしても、国家社会への税金、株主への配当、企業の使命達成のための蓄積という3つの観点からして適正な利益率というものが考えられようし、その適正利益を確保することは、企業にとって大きな社会的責任だということを明確に自覚しなくてはならない。 - 共存共栄に徹すること
・企業は社会の公器である。したがって、企業は社会とともに発展していくのでなければいけない。企業自体として、絶えずその業容を伸展させていくことが大切なのはいうまでもないが、それは、ひとりその企業だけが栄えるというのでなく、その活動によって、社会もまた栄えていくということでなくてはならない。やはり、ともどもに栄えるというか、いわゆる共存共栄ということでなくては、真の発展、繁栄はあり得ない。それが自然の理であり、社会の理法なのである。自然も、人間社会も共存共栄が本来の姿なのである。
・なかなかむずかしいことではあるが、お互いに、業界における共存共栄を絶えず心がけ実践していくことがきわめて大切である。企業が大きければ大きいほど、そのことに対する責任もまた大きいといえよう。 - 世間は正しいと考えること
・経営活動はいろいろな形で、直接間接に世間大衆を相手に行なわれている。
その世間大衆の考えるところ、行なうところをどのようにみるかということは企業経営の上できわめて大切である。世間はいいかげんで信用できないものだと考えれば、経営はそれに則したものになっていくし、世間は正しいと考えれば、世間の求めに応じた経営をしていこうということになる。その点、私は世間は基本的には神のごとく正しいものだと考えている。そして一貫してそういう考えに立って経営を行なってきた。
・世間が正しいものを正しいとして認めてくれるとなると、われわれが「何が正しいか」を考えつつ経営努力を重ねていくならば、それは必ず世間の受け入れるところとなるわけである。だから、われわれはその世間を信頼して、迷うことなく、なすべきことをしていけばいいということになる。これほど心強く安心なことはない。いわば、坦々とした大道を行くがごときものである。 - 必ず成功すると考えること
・私は、基本的には企業経営はそのように外部の情勢に左右されて、うまくいったり、いかなかったりするものではなく、本来はいかなる時でも、うまくいく、いわば百戦して百勝というように考えなければならないと思う。
・もっとも私は「運」というようなものを否定するわけではない。むしろそういうものがお互い人間の上には、目には見えなくても働いているのではないかと考えている。私自身の経営については、このように考えてやってきた。すなわち物事がうまくいった時は「これは運がよかったのだ」と考え、うまくいかなかった時は「その原因は自分にある」と考えるようにしてきた。つまり、成功は運のせいだが、失敗は自分のせいだということである。 - 自主経営を心がけること
・経営のやり方というものは無限にあるが、その1つの心構えとして自力経営、自主経営ということがきわめて大切である。つまり、資金であるとか、技術の開発その他経営の各面にわたって、自力を中心としてやっていくということである。
・資金については、原則として蓄積による自己資金を中心にしていくことが大切である。日本の企業は欧米にくらべて蓄積が少なく、自己資本比率が概して低いといわれる。それは戦後のわが国の特殊事情に原因すうる面もあるが、そういう中にあっても、それなりに内部蓄積を重ね、欧米に劣らぬ自己資本比率を示している企業も現にあるわけである。そして、そういう企業ほど、不況の中でも業績を伸ばしてきている。 - ダム経営を実行すること
・企業経営というものはいついかなる時でも堅実に発展していくのが原則であり、そしてそれはやり方次第で可能なことである。そして、そのような企業にしていくために、大切な考え方として「ダム経営」というものがある。ダムのようなものを、経営のあらゆる面に持つことによって、外部の諸情勢の変化があっても大きな影響を受けることなく、常に安定的な発展を遂げていけるようにするというのが、このダム経営の考え方である。
・大切なことは、いろいろ形にあらわれた経営のダムもさることながら、それ以前の心のダムというか、「そのようなダムを経営のうちに持つことが必要なのだ」と考えるダム意識ともいうべきものである。そういうダム意識を持って経営をしていけば、具体的なダムというものは、その企業企業の実態に応じて色々考えられ、生み出されてくるであろう。そして、そこからいかなる時にも安定的に発展していくダム経営の企業がでてくるのである。 - 適正経営を行なうこと
・経営は人間が行なうものである。そして、人間の能力というか、経営力というものは、人それぞれに異なるであろうが、いずれにしても人間は神のように全知全能というわけではないから、その力にはおのずとある一定の限度がある。
・自分なり会社幹部の経営力を適切に把握し、さらには資金力、技術力、販売力などといった会社の総合実力をはかりつつ、その範囲で経営を発展させていくことである。いいかえれば、ムリをしないということである。そういうムリのない行き方を私自身はずっとしてきたし、それがどんな場合でも大切な考え方だと思う。 - 専業に徹すること
・企業経営において、多角化、総合化という行き方と、専業化という行き方があるが、私は原則として、多角化よりも専業化をはかっていくべきではないかと考えている。
・実際には、総合経営でも、個々の分野では本当の独立の専業会社ほどにはうまくいかないという姿が往々にしてみられる。だから、よほど独立意識を高め、経営の主体をそれぞれの部門に置くということを、考え方の上でも、実際の経営においても強く持たなくてはならないのである。 - 人をつくること
・「事業は人なり」といわれるが、これは全くその通りである。どんな経営でも適切な人を得てはじめて発展していくものである。いかに立派な歴史、伝統を持つ企業でも、その伝統を正しく受けついでいく人を得なければ、だんだんに衰微していってしまう。経営の組織とか手法とかももちろん大切であるが、それを生かすのはやはり人である。
・私はまだ会社が小さい頃、従業員の人に、「お得意先に行って、「君のところは何をつくっているのか」と訪ねられたら、「松下電器は人をつくっています。電気製品もつくっていますが、その前にまず人をつくっているのです」と答えなさい」ということをよくいったものである。 - 衆知を集めること
・衆知を集めた全員経営、これは私が経営者として終始一貫心がけ、実行してきたことである。全員の知恵が経営の上により多く生かされれば生かされるほど、その会社は発展するといえる。
・あくまで自分の主体性を持ちつつ、他の人の言葉に素直に耳を傾けていく、いいかえれば、経営者としての主座というものをしっかり保ちつつ衆知を集めていくところに、ほんとうに衆知が生きてくるのである。 - 対立しつつ調和すること
・経営においてきわめて重要な問題の1つに労使の関係がある。この労使関係がこじれてうまくいかないということでは、企業の発展は阻害されるし、場合によっては、企業そのものをつぶしてしまうことにもなりかねない。 - 経営は創造であること
・芸術というものを1つの創造活動であると考えるならば、経営はまさしく創造活動そのものである。たとえば、すぐれた画家が1つの構図を考え、何も書いていない真っ白なキャンパスの上に絵具をぬって、絵を仕上げていく。できあがったものは、単なる布と絵具ではなく、そこに描いた画家の魂が躍動している芸術作品である。それはあたかも、無から有を生じるような立派な創造である。 - 時代の変化に適応すること
・正しい経営理念というものは、基本的にはいつの時代にも通じるものである。 - 政治に関心を持つこと
・現代において企業経営を真に適正に進めていく上で、経営者が見忘れてならないのは、政治に対して強い関心をもち、必要な要望を寄せていくことである。 - 素直な心になること
・経営者が経営を進めていく上での心構えとして大切なことはいろいろあるが、一番根本になるものとして、私自身が考え、つとめているのは素直な心と言うことである。経営者にこの素直な心があってはじめて、これまでに述べてきたことが生きてくるのであり、素直な心を欠いた経営は決して長きにわたって発展していくことはできない。
(3)本日の気づき
podcastの配信方法について教えてもらいました。
意外と簡単にフリーソフトで出来てしまうことに驚きながら、説明をしてもらい一通りは把握したつもりです。
折角だったら、動画も使えばとの話もあり、動画とpodcastを使って何かをやっていきたいと思ってます。
また、詳細が決まりましたらお知らせします。
(4)目次
- まず経営理念を確立すること
- ことごとく生成発展と考えること
- 人間観を持つこと
- 使命を正しく認識すること
- 自然の理法に従うこと
- 利益は報酬であること
- 共存共栄に徹すること
- 世間は正しいと考えること
- 必ず成功すると考えること
- 自主経営を心がけること
- ダム経営を実行すること
- 適正経営を行なうこと
- 専業に徹すること
- 人をつくること
- 衆知を集めること
- 対立しつつ調和すること
- 経営は創造であること
- 時代の変化に適応すること
- 政治に関心を持つこと
- 素直な心になること
本日も読んで頂いて、誠に有難うございました! 感謝!!
