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毎日1冊本を読む男 東 忠男のLIFEWORK BOOKS CAFE » 153回 『行動を管理する』⇒『パフォーマンス・マネジメント』

153回 『行動を管理する』⇒『パフォーマンス・マネジメント』

  1. 本日のお勧め本 「パフォーマンス・マネジメントの良いところは、無理なく続けられること」
  2. ここに注目!!「10の指針」
  3. 本日の気づき「取り急ぎ」


(1)本日のお勧め本

パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学 - 島宗 理

 
行動科学マネジメント、皆さんはこの言葉はどこかで聴いたことがあるのではないでしょうか?
そう、あの石田淳さんが使われているマネジメント手法です。これはもともとパフォーマンスマネジメントを日本にあうように、調整したと聞いております。そんな行動分析学の分野では、日本有数の権力者である島宗教授の本を今日はご紹介したいと思います。
 
この本との出会いは、アマゾンで何か良いマネジメント手法がないのか、特に行動心理学系のものを探していたのですが、その時にたまたま見つけたものです。この本を読んでから色々と行動分析学の本を読んだのですが、この本が一番分かりやすく説明されています。行動分析学とは、人は必ず行動が伴うことから、その行動に着目した心理学です。パフォーマンス・マネジメントの良いところは、無理なく続けられること。これに尽きます。
 
この手法はダイエット等、様々な分野に応用でき、アメリカでは大企業も取り入れているほどです。日本でも石田淳さんの本がきっかけで非常に人気があり、ますますこれから発展が望まれる手法だと思います。

是非興味を持った方は、読んでみて下さい。


(2)ここに注目!!

  • 個人や企業、社会が抱える問題を行動分析学に基づいて解決することをパフォーマンス・マネジメントという。
     
    仕事や人間関係がうまくいかないとき、我々はその原因を他人や自分の性格や能力、やる気や適性のせいにして、問題解決のためのアクションをとらないことが多い。これを個人攻撃の罠という。
     
    指針1 
    仕事や人間関係がうまくいかないときには、他人や自分を責めるのではなく、問題を解決する方法を考えよう。
     
    強化の原理
     
    行動を強化する“何か良いこと”を好子(こうし)という。好子とは、行動の直後に現れると、その行動を強化するモノやコト全てということになる。
     
    居酒屋で注文するとビールが出てきたように、強化の原理が働くときには、たいてい「~のとき、~したら、~になった」という関係が成立している。「~のとき」というのは行動が起こる直前の環境のことで先行条件という。居酒屋の例なら、主人と目があったときが先行条件になる。「~したら」は行動。]「~になった」は行動の直後に起きた環境の変化のことで、結果という。
  • 先行条件と行動と結果の関係を行動随伴性という。英訳した時の頭文字が、
    A(Antecedent)、B(Behavior)、C(Consequence)だから、行動随伴性を分析することを、別名、ABC分析という。
     
    弱化の原理は、強化の原理とは正反対に働く原理だ。例えば、焼きたての餅を口に放り込んで火傷する。弱化の原理が働いて、焼きたての餅は口にいれなくなる。
     
    行動を弱化する“何か悪いこと”を嫌子(けんし)という。
     
    復帰の原理 行動は弱化されないと、元通りに起こりやすくなる。
     
    消去の原理 行動は強化されないと、元通りに起こりにくくなる。
     
    弁別の原理 行動は強化の先行条件によって引き起こされ、弱化の先行条件によって抑えられるようになる。
     
    最近、米国では行動分析学による安全管理が注目されていて、政府機関も推奨しているのだそうです。
     
    指針2 やらなくてはならないことが分かってもできるとは限らない。
     
    先行条件(A)を工夫しても行動が変わらないとき、しかも期待されている行動は既に行動レパートリー(B)として獲得されているなら、改善の余地は結果(C)にあると見てよい。
     
    指針3 全ての行動の原理は「~する」という行動にあてはまる。「~しない」という行動にはあてはまらない。
    死人テストという便利な考え方がある。ABC分析をするとき、適切な行動に注目しているかどうかを判断するのに役立つ。死人テストでは、『行動とは死人にできないことすべて』と考える。だから、死人にできることなら行動として適切ではない。“マスクをしない”とか“安全靴をはかない”とか“工具を整理整頓しない”のように「~しない」と行動を定義すると、全て死人の得意技になってしまい、強化の原理も弱化の原理も適用できなくなるのだ。
     
    派生の原理 好子や嫌子が現れると、そのとき、そこにいた人やそこにあったもの、状況などが、好子化したり、嫌子化したりする。 
    達成目標とは、最終的に何を達成したいかという目標。
     
    行動目標は達成目標のためにすべき、あるいはすべきでない行動に関する目標である。
     
    ミルテンバーガーとフークエの習慣逆転法(「行動分析学入門」)
  • PMを使って問題を解決しようとするときに着目する具体的な行動を、標的行動と呼ぶ。泳げるようになるための第一段階として、南田は“水の中で全身の力を抜き、浮いていられるようにする”という標的行動を設定した。
     
    シェイピングは、言葉では説明しにくい行動を教えたり、言葉が理解できない相手に新しい行動を教えたりするのに使われる。障害児教育には欠かせない技法で、発話や靴紐を結ぶことや歯ブラシを磨くことなど、様々な行動を新しくレパートリーに組み入れるのに使われる。
     
    シェイピングという技法の背景には分化の原理が働いている。分化の原理 強化される行動は、強化されない行動に比べて増えていく。弱化される行動は、弱化されない行動に比べて減っていく。
     
    モデリングとは見本や手本を示すことだ。標的行動が起こりやすいように合図や指示、ヒントを出すのがプロンプトである。
    プロンプトはクイズのヒントのように言語的なものもあれば、鉄棒で逆上がりを補助するように身体的なものもある。
     
    標的行動が身に付くにつれてプロンプトを次第に出せなくする技法をフェイディングという。
  • PMでは、『知識』も『行動』と考える。
    知識を行動レパートリーとして解釈すれば、他の行動と同様に、ABC分析を使ってPMを適用できる。強化や弁別、分化の原理などを利用して、増加したり、深めたりできるのだ。ここではこれを知識のPMと呼ぶことにする。
     
    指針5 出来て当たり前のことができないなら、教えるしかない。
     
    指針6 行動の結果によって行動を強化したり弱化するためには。。。行動と結果の関係は明確に!!結果は行動に対して確実に!!結果の伝達は行動の直後に!!
     
    指針7 リスクが大きいマネジメント。成績だけによるマネジメント。嫌子を濫用するマネジメント。
     
    指針8 叱咤激励は、具体的な行動目標を設定したときに有効になる。無条件に誉めず、目標達成を具体的に誉めること。
     
    指針9 組織全体でABCを一貫させよう。
     
    指針10 神様や、先生や、親兄弟のいうことより、まずはデータを道しるべにしよう。

(3)本日の気づき

 
今日は取り急ぎここまでで。


(4)目次

  1. 部下のマネジメント1<チェックリストの魔法>
  2. 部下のマネジメント2<仕事を楽しく>
  3. 安全のマネジメント <注意一秒、怪我一生>
  4. 体重のマネジメント <自分に自信を持つ>
  5. 恋愛のマネジメント <素直になれなくて>
  6. スポーツのマネジメント1 <私をプールにつれてって>
  7. スポーツのマネジメント2 <かなづちから始めよう>
  8. 道徳のマネジメント <誰も見ていないところでも>
  9. 病院のマネジメント <院内感染を防ぐ>
  10. 品質のマネジメント <行動は一瞬、パフォーマンスは永遠に>
  11. 知識のマネジメント <専門用語を使いこなそう>
  12. 学校のマネジメント <ルール>を守る
  13. 組織のマネジメント1<問題の原因はどこに>
  14. 組織のマネジメント2<やる気にさせる会社とは>
  15. 人生のマネジメント <これが私の生きる道>

本日も読んで頂いて、誠に有難うございました! 感謝!!