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毎日1冊本を読む男 東 忠男のLIFEWORK BOOKS CAFE » 136回 『北尾氏の洞察力に学ぶ!?』

136回 『北尾氏の洞察力に学ぶ!?』

  1. 本日のお勧め本 「会員制ブログから」
  2. ここに注目!!「3つのキーワード」
  3. 本日の気づき「ホワイトナイト」


(1)本日のお勧め本

時局を洞察する - 北尾 吉孝

 
本日は、SBIホールディングスの北尾氏の最新刊をご紹介したいと思います。
 
この本は、北尾氏が会員制で発行しているブログを元に作成されてものです。では、どのような視点でブログが書かれているか?
  
それは、本書中にも明記されていますが、どのように相場を見てきたか?北尾氏の相場の見方は、1つはマクロエコノミーとの関連においてマーケットはどう動いているのか、もう1つはセミマクロとの関係においてどう動いているか。それを1974年から今日まで一日も欠かさず相場を見てきた視点で語るのですから、役に立たないはずは有りません!!
 
このブログは、世界経済の視点で、1つの国で起こっている事がどのように世界に影響を与えるのか、自分自身にどのように影響してくるのかを洞察するには非常に参考になるし、また自分が未来を見据える上で重要な情報源になりえる内容だと思います。
 
是非、ビジネスマンは読んでおいて損はないと思います!


(2)ここに注目!!

  • 2007年9月14日でしたか、アメリカのCBSのインタビューにFRB前議長のグリーンスパン氏が出ていました。その中で、彼は去年の1月末に辞める直前まで、サブプライムローン問題の重大性について、認識していなかったということを告白していました。
     
    僕が分析するに、彼は3つのことを見逃していたのではないのかと思います。
    まず1つは証券化『Securitization』『サブプライムローンなんて150兆円程度であり、全米の住宅ローン残高のたった14%しか占めていない。たいしたことないだろう』と考えていたのでしょう。しかし、その150兆円のうち80%は、加工されて証券化商品になり、そしてそれが2つ目のキーワードである、グローバルに拡散されてきたということなのです。
    そして、3つ目のキーワードはレバレッジです。このレバレッジを盛んに利用して、銀行から借り入れをし、そういった証券化商品を買い、儲けていたのです。
  • スイスの税制に関して色々と調べてみますと、世界中の資金がスイスに入ってくる理由がよくわかります。例えば贈与税や相続税ですが、日本とは根本的に異なり、国税としての課税ではありません。
  • 僕はグローバリズムには3つの段階があると考えており、いよいよ日本も3段階目のグローバリズムに移行していく過渡期にあると考えております。
    グローバリズムの3段階について説明しますと、
    第1段階 モノの輸出入で海外へ進出していき、海外との関係を持つ
    第2段階 生産拠点や販売拠点を海外に持つ、という形でのグローバル展開をする
    第3段階 本社機能や経営機能が海外に移る。 また日本人の海外での移住が増加
  • ハーバード大学のマイケル・E・ポーター教授が『社会貢献は戦略的投資である』ということを仰っていますが、まさにその通りです。
  • 日本の一人当たりGDPが世界で18位になったようです。
    1993年の国民一人当たりGDPは世界で1位でしたので、そのことを考えますと隔世の感があります。なぜ、18位まで落ちたのでしょうか?新興国が躍進して延びているということはわかりますが、何故、英国が日本をも凌ぐ10位にいるのか、そして日本にはそれができないのか。
    この点について、深く考える必要があるのではないでしょうか。僕なりに考えますと、1つは国際収支の状況にあると思います。日本が力を入れるべきものは、もはや製造業ではなく第三次産業、とりわけ金融業を主体にしたサービス業ではないかと考えます。英国は日本がバブルの後遺症に苦しんでいる間、金融業が非常に繁栄し、世界のロンドンは名実ともに金融センターの位置を維持してきたのです。
  • 3つの確信を持ち、それだけを信じて起業に挑戦をしたのです。
    1つ目は、インターネットの日本における将来性、それも10年20年という長期的な視野ではなく、特に日本においては数年内に非常に大きく伸びるだろうという確信。
    2つ目は、インターネットと金融の親和性についての確信。
    最後は、企業生態系という、複雑系の科学から考え出したこの組織体が正しいという確信です。
  • 昔から成功の三要素といわれているもの、それが『天の時』『地の利』『人の和』です。この言葉の原点は孟子にあります。
  • 経営力の差はどこから出てくるのでしょう。
    それは業界、業態、そういうものの本質を、どれだけ認識しているかということです。例えば、インターネット業界、この世界で商売をするなら、そこにつらぬかれている真理があります。それは『winner takes all』ということです。
    では、winnerになるためにはどうしたらいいのか。それはその分野でお客様を最も動かす、チャームポイント、アトラクティブポイント、すなわち魅力を持つことなんです。証券業で言えば、それは手数料を他よりも安くすることです。これは極めてシンプルなことなのです。経営力を身に付けるためにはどうすべきでしょうか。
    1つは本質を見抜く目を養うということがあります。そしてそのビックピクチャーの中で自分の戦略をうちたてていく。こうして本質を見抜く目というものが養われていくのだと思います。あるいは歴史を勉強するということも重要です。
  • 昔から『屏風と事業は広げれば倒れる』、このように言われています。考え方として規模が拡大しても、致命的なボトルネックが生じてこないようにしないといけないのです。

(3)本日の気づき

 
北尾氏の本は、『何の為に働くのか』を読んだことがあります。この本はベストセラーになってますが、なぜこの本を読もうと思ったのか?それは、ライブドアによるフジテレビ買収騒動の時にホワイトナイトとしてテレビに出演していた事が非常に印象に残っていたからです。
 
是非、この本も非常に良いので読んで見てください。  
 
何のために働くのか
北尾 吉孝
価格:¥ 1,575(定価:¥ 1,575)
http://www.amazon.co.jp/dp/4884747739/ref=nosim/?tag=azzu017-22


(4)目次

  1. 現代の課題を斬る
  2. パワーアップせよ日本経済
  3. 起業と企業
  4. 日々、思考を研ぐ
  5. 孫正義氏と語る 『経営者と志』
  6. 佐山 展生と語る 『日本経済とM&A』

本日も読んで頂いて、誠に有難うございました! 感謝!!