- 本日のお勧め本 「すべては気持ちの持ち方?」
- ここに注目!!「組織の結果は組織の仕組み次第」
- 本日の気づき「レアメタルの中村繁夫氏」
(1)本日のお勧め本
P&G式 世界が欲しがる人材の育て方―日本人初のヴァイスプレジデントはこうして生まれた - 和田浩子
本日は、P&G初の日本人ヴァイスプレジデントで、その後ダイソンや日本トラザラすの代表取締役を歴任し、現在はOffice Wadaを設立しコンサルティングを行なっている著者が書いた本をご紹介したいと思います。
『パンパース』や『ヴィダルサスーン』。
と聞いたら、非常に良く耳にするブランド名ですがこれらを生産しているのがP&Gです。
P&Gというと女性管理職や従業員能力NO1企業等のイメージが強いですが、そのP&Gの強みとは人材育成にあるという事が良く理解できます。それは、『人材は自前で育てる』という事からもにじみ出ており、外資というと中途採用が多いというイメージですが、そうではなく内部で育てる教育制度が確立されている事は非常に重要な部分だと思います。
著者は、こう言っています。
『どんなに仕事を必死にがんばったとしても、会社があって、自分はその歯車にすぎないという見方は正しいです。しかしそれで失望したり、あきらめたりする必要はまったくないと思います。そして、重要なのは、自分に対する『使命感』を持つことだと私は考えます。』と。
組織の中で生きることも、その働いている人の気持ちの持ち方によって180度違う結果になってきます。
その働いている人たちに対して、成長が出来る環境を与えることも企業の重要なものだとも思います。
(2)ここに注目!!
- P&Gの強みは人材育成です。優れたマーケターを育成できるので強いブランドが生まれ育っていくのです。
- 「戦略」とは、目的を達成するための具体的なチョイスのことです。たくさんある選択肢の中から、勝利をもたらす数個あるいは1つを選び出します。ということは「戦略的である」とは、ある意味で捨てることが上手だということでもあります。
- P&Gでは「正しくて難しいことをやれ」と習います。
- 正しくて難しいことを実現させるために次に必要になってくるのが「実行力」です。この実行力とは、「自分で実行する力」というより、「みんなに納得して実行してもらう力」のことです。
- 世界中にある人材のストックを途切れさせないよう、常に優秀な人材を育成し続けることが今日の P&Gを支えており、そのための仕組みがあることを私は知っています。
- 私は、会社と社員はお互いの「使命感」でつながっていると思います。
社員の使命感は、会社に対する使命感でなく、自分に対する使命感です。 - 社員は会社の理念に合意し、仕事を通じて自分がなりたいものになるように努力することで、会社の目的に貢献するという関係です。
- 日本人は相対的に、かたちがしっかり見えてこないと判断ができない傾向があるようです。目的や戦略では食えない、具体策がまず必要だと言う人もいますが、やるべきことにパワーを集中させるためには、概念的なことである目的や戦略に強くなることです。
- 私がP&Gに入って叩き込まれたスキルの1つに、メモライティングがあります。
会議報告や企画書などの文書はP&Gではメモと呼ばれ、そのメモを1ページにまとめるべく、簡潔かつ効果的に書くスキルです。 - 私はブランドマネジャーになる前のジュニアの時代、まず「プレゼンテーションしてごらん」と言われました。そしてプレゼンテーションが終わると「今、話したように書くといい」と言われました。「プレゼンテーションした流れとメモが一致すればいいと思う」。そう上司に言われたのです。
- メモを書く能力は戦略的な思考力が発達してくれば簡単に上達しますが、逆にメモを書くことで戦略的思考力がついてくるようにもなります。
- 自分の考えを伝え、相手にインパクトを与え、相手から何らかのアクションを引き出すことができる、それがコミュニケーション力です。
- 現状への不満ばかり言わないということで言えば、「いつでもいると思うな親とボス」というのも私が格言として部下にも伝えてきた言葉です。
- ブランドマネジャーになると、ブランドの運営以外にも大きな責任が求められます。それが部下の育成です。P&Gでは、マネジャー職以上の評価において、部下のトレーニングとビジネスの結果が同じ割合で評価されます。
- 私が学んだことは、教える側がどこまでゴールを意識してアドバイスできるかです。言うなれば、「お腹を空かせている人に魚を与えるのではなく魚の釣り方を教える」ということです。
- P&Gには、新人からCEOまで、誰でも身に付けることを期待されるスキルがあります。それらを評価基準となるように明文化したのが「what counts factors」(WCFs)です。「重要なファクター」という意味で、次のようなものが含まれています。
《WCFs》
・リーダーシップ
・実行力
・優先順位をつけて仕事をする
・クリエイティブ力
・他人との効果的な協働
・戦略的思考と問題解決力
・コミュニケーション力 - 人材育成において入り口となる採用は、とても重要です。より優秀な学生を採りたいと願うのはどこの会社も同じだと思いますが、ここで忘れてはいけないのは長期的な視点です。
- 結論から先に書くメモや話し方は「P&G流」といわれる独特のものがあります。
- ブランドマネジャーには、「見えないものは見る力」が必要だと思います。育成するブランドのリーダーとして、将来目指すべきブランドのヴィジョンを、他の人が見えていなくても想像し、ヴィジョンの実現に向けて人を引っ張っていく力が必要です。
- つまり、まずタスクが最初にあり、それに従って対処するということです。「適材適所」といいますが、正しい順番は「適所適材」だと思います。人を見て与えるべき課題や任せるビジネスを考えるのではなく、求める働きや役割を最初に定義してから、そこにマッチする能力を持った人材を探すようにします。だから適所適材です。
- P&Gには「組織の結果は組織の仕組み次第」(The organization is designed to deliver theresults it gets.)という言葉があります。会社でも事業部でも、結果はその組織の仕組み・あり方を反映しているということです。
- 組織を変えることは、リーダーの役割です。中間管理職や現場の人たちに、もっとうまくやれとか努力が足りないと言い続けたとしても、ファンダメンタルなことを変えない限り、結果が大きく変化したり改善したりすることはありません。
- メンバーの目線を変えることでチーム再生につながっていきました。
「External focus,internal focus」という表現があります。訳すと、「外」に目を向ける、「中」だけを見てるということになります。成功するためには、常に「外」に目を向けるように意識することです。 - 人を育てることとブランドを育てることは、ある意味一緒だと考えています。
- うまくいっていないビジネスを見ると、これは誰がやったのだと責めたり、前任者のプランを頭ごなしで否定する場合があります。けれども、それよりもビジネスの状態を把握して、ターンアラウンドさせるためにチームの力を集中することが大切です。
- P&Gの元会長であるR・デュプリー氏が1948年に言った言葉に「P&Gから何を持っていってもらってもかまわない。人とブランドさえ残れば、いつでもP&Gは復活できるだろう」というものがあります。
- リーダーとして理想的なビヘイビアは次の3つで表現され、それぞれの頭文字をとった「3Eリーダーシップモデル」のトレーニングプログラムがあります。
ENVISION(ヴィジョンをもって組織を率いる)
1.ヴィジョンを作り、常にヴィジョンを掲げる
2.限界でなく可能性に焦点を当てる
3.組織を主要な目標と勝つための戦略に集中させる
4.ヴィジョンに対する本人の信念を言動で示す
ENERGIZE(動機づける)
1.ゴールを決め、高い基準で役割と責任を明確に定義する。一貫してぶれな2.緊迫感を示す
3.自他ともに誠実なコミュニケーションをする
4.熱意を持っていることや、リスクをもいとわないことを行動で示す
5.人々を大切に思っていることを示す
ENABLE(人材育成・組織開発をする)
1.戦略の実行に必要な能力を定義し、育成する
2.自らが率先して高い影響力があるシステムを開発する
3.リーダーだけが解決できる障害を取り除く
4.データベースの問題解決を奨励する
5.自らの仕事をするための必要なスキルを持つ
6.人々の能力を育成する前向きな環境をつくる
7.効果的に権限委譲する
8.成功と貢献に報い、褒める
9.自ら部下のキャリア育成のプロセスをリードする
10.個性を価値ある多様性として認める
11.状況に合わせて臨時応変に行動する - P&Gは徹底した「有限実行」の社風です。
(3)本日の気づき
カンブリア宮殿にレアメタル専門商社の中村繁夫氏が出ていました。
世界でレアメタル争奪戦になっており、現在レアメタルでは日本一の商社であるのです。
この中村氏は、『2次会には出るな!』という本を出していますので、是非読んでみて下さい。
2次会は出るな!
~20人で340億! カリスマ商社マンが教える!ビジネスマンのための「稼ぐ力」をつける13のレッスン~
中村 繁夫
価格:¥ 1,365(定価:¥ 1,365)
http://www.amazon.co.jp/dp/4894513080/ref=nosim/?tag=azzu017-22
(4)目次
- 「暗黙の了解」も自分次第
1.P&Gとの出会い
2.ワンページメモ - 育つ社員しかいらない
1.人材は自前で育てる
2.リクルーティング
3.プロジェクト - リカバリーショット主義
1.リカバリーショット主義
2.上司と部下 - 人とブランドさえ残れればいい
1.リーダーシップ
2.ダイバシティ
本日も読んで頂いて、誠に有難うございました! 感謝!!
