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毎日1冊本を読む男 東 忠男のLIFEWORK BOOKS CAFE » 132回 『こんなお店に行ってみたい!』

132回 『こんなお店に行ってみたい!』

  1. 本日のお勧め本 「小さいお店が根強く生き残る秘密とは?」
  2. ここに注目!!「どのようにお店の魅力を引き出すか」
  3. 本日の気づき「お客様のことを常に考える」


(1)本日のお勧め本

新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには? - 井野朋也

 
新宿駅東口からすぐの所にあるベルクは、セルフサービスの狭いお店ですが、お客様から絶大なる人気を誇っています。
この本を読むまでは、私自身もこのお店を知りませんでしたが、この本を読んでなぜこれだけ人気があるのかが少し理解出来ました。それは、常にお客様の事を考えて商売をしていること、この1言に尽きると思います。
 
今、フランチャイズやチェーン店が非常に多くなってきて、個人店が減ってきている中で、こんなお店が近所にあって欲しいと心底思えるようなお店です!!このお店が生き残れなければ、日本にある全ての個人店が潰れてしまいます。
 
是非、近いうちに足を運んでみたいお店です。
 
みなさんも、新宿にお立ち寄りの際は是非行ってみて下さい!!


(2)ここに注目!!

  • JR新宿東口の改札を出てすぐ左、徒歩15秒のところに私たちのお店ベルクはあります。現在、毎日平均して1500人ほどのお客様が、たった15坪のきゅうくつな店内めがけてコーヒーや生ビールを一杯ひっかけに、ホットドッグやおつまみをお楽しみに押しかけます。
  • うちのような無名な個人店がまわりの大手チェーン店と張り合うには、結局、飲食店としてのまっとうなサービス(早い、安い、うまい)を極めるしかありませんでした。
  • お店の魅力をどのように出していくのか?
    1)商品力とはインパクト
    2)価格のインパクトは相対的
    3)普遍性とは真似できないこと
    4)個人店の魅力は過剰さにあり
    5)ありえないほどたくさんあるメニューは定番あってこそ
  • ベルクの場合、経営者である社員をはじめ、スタッフ全員が現場で過ごすため、商品開発のキーワードの1つに、「自分たちが毎日食べられるもの」が自然と入ってきました。伊丹十三監督の「スーパーの女」という映画のなかで、「従業員が買い物をしないスーパーはだめだ」というセリフが確かありましたが、私たち自身がしょっちゅうベルクを利用します。
  • ベルクの商品開発は、食べることにはじまり食べることに終わります。ひたすら食べます。例えばパンを探すときは、市場に出ている片っ端から食べます。でも、その前に必ずやっておくことがあります。イメージです。自分が何をどう作りたいのか、どんな味か、どう出すか、イメージするのです。
  • 私たちが商品に関して押さえるべきことは、結局、基本的な知識とか品質管理とか、そういうことです。それさえ守っていれば、信用につながります。この場所だからでなく「ベルクだから」と業者さんにいってもらえるのは、だから本当に嬉しい。ありがたいです。
  • 接客の腕が一番試されるんのは、お客様に対して何かミスや失礼があったり、何らかのトラブルがあった場合だといわれます。
  • 店の状況は、どんどん変わります。その度に頭を切り替えて、お客様第一に動くのが店における「現場主義」です。
  • もちろん、いうまでもなく料理の基本は素手です。冷たい。温かい。硬い。柔らかい。鮮度を確かめるのに信頼できるのは素手です。ゴム手袋をしているすし屋なんてどうでしょう?あったら行きたいですか?
  • 脱工業のいまも、まるで大企業の再生は市場の再生といわんばかりに、「規制緩和」が進められ、あらゆる産業への進出を招いています。それによって、せっかく小回りをきかせ、技にいくらでも磨きのかけられる中小の可能性が縮められ、かえって経済が麻痺している、と指摘するのは経済評論家の奥村宏さんです。
    奥村さんの「倒産はこわくない」(岩波書店)は個人店経営のみならず、企業の社員も必読の書です!
  • セルフといえば、クイックサービスです。早くて便利というのが、とりあえずセルフの売りです。ベルクでは、どんなに混んでも、ご飯はオーダーを受けてからよそいます。そこは譲れません。
  • 私たちが狙っているのは一攫千金ではなく、お客様や業者さんとの信頼関係を築きながら店をまわしていくことです。つめり、店は長期熟成のビジネスと考えた方がいい。短期決戦型の思考を捨てるべきです。でも、これが意外と難しい。
  • 現場感覚からいえば、難関を乗り越えてきただけに、利用してもらえるありがたみもひとしおです。「ありがとうございます」を本心からいえるのは、やはり商売における最高の充実感です。
  • 経済を活性化するのは、これからの時代、闇雲な企業の儲け主義より、個人経営の覚悟と情熱だと思うからです。
  • 経済とは、この世界で人と人がつながる(関係を熟成させる)ためにあるのです。一部の企業が儲けるためにあるのではありません。
  • 死ぬまで働き、死ぬまで遊び、死ぬまで語り合い、死ぬまで苦楽を分かち合う。そういう生き方が閉ざされてしまったら、日本は絶望の国になります。いくら大企業だけが生き延びられたとしても。
  • そして若いみなさんに申し上げたいのは、あきらめないで欲しいということです。抜け道は必ずありますから。そのときに武器になるのは、次の4つです。
    1.未経験であること。要するに、気持ちをまっさらにするということですね。
    2.同志。漫才でいえば相方みたいな存在ですね。
    3.助言者。友人や知人のみならず、プロのアドバイザー、あるいはこれからの時代は、少しでも有利な条件で事業を展開するために、気軽に相談できる弁護士なども見つめておくべきでしょう。
    4.多額の借金。これは半分冗談ですが、宝くじで大金を当てて事業を始めても、必ず失敗すると言われますよね。

(3)本日の気づき

 
この本を読んで、このお店の姿勢はきっと今の企業が一番学ぶべき姿勢なのではないかとつくづく思いました。
  
お客様のことを考えて、常に行動をする。そんな姿勢を何十年も保つことは並大抵の事ではありません。
 
是非、これからもおいしいコーヒーを提供していってもらいたいと思います。


(4)目次

  1. どこにもないファーストフードのお店はこうしてできた
  2. 大手チェーンにできないことに価値がある
  3. 本当は飲食店なんてやりたくなかった~ベルク誕生ストーリー
  4. なぜベルクをはじめたのか?
  5. 個人店が生き残るには?

本日も読んで頂いて、誠に有難うございました! 感謝!!