- 本日のお勧め本「必要なのはフレームワークではなく、実行にする為の情報収集や分析力となる『戦略立案の具体的な方法』」
- ここに注目!!「すべての問題の原因は、必ず過去にある」
- 本日の気づき「日本人は戦略が下手と言われますが、これからは戦略なくして成功はない時代になってくると思います」
(1)本日のお勧め本
あたらしい戦略の教科書 -酒井 穣
本日は、前作『課長の教科書』が3ヶ月で10万部というベストセラーになった著者の最新作をご紹介したいと思います。
なぜ、いま戦略の本なのか??それは前作を読んだ読者からの『悲鳴』がきっかけ
だったようです。
『課長がこんなに孤独な役職だと知っていれば、課長になんてならなかった』『役員、部長は、達成すべき数字を押し付けてくるばかりで、具体策は何もない』等々、現職の中間管理職からの声が届いたそうで、『戦略の不在』が問題ではないかと思い、戦略に関する本を読み漁ったところ『戦略の実行』という現場の観点から逆算した戦略の実務書がないことに気づいたとの事。
確かに世の中にはフレームワークなどの分析手法は非常に詳しく記されているが、このフレームワークを使って実行するかという本は非常に少ないと思います。今世の中にある戦略本は、実務者にとっては難しく情報が多すぎるなのだと思い
ます。
この本には、フレームワーク等はあまり書かれてませんが、必要なのはフレームワークではなく、実行にする為の情報収集や分析力となる『戦略立案の具体的な方法』を深く学べるようになっています!!
(2)ここに注目!!
- 『すべての問題の原因は、必ず過去にある』
- 確かに、目の前で起こっている問題を解決することも大事なことです。しかし、近い将来、あなたの周りで発生する問題の多くは、今のあなたの判断にこそ原因があるという視点を持たないと、将来もまた、今と似たような問題に悩まされることになるのではないでしょうか。
- 戦略にとって、『情報の分析』がとても重要な要素であることは明らかです。この点は、本書でも大いに指摘していきます。しかし、戦略論の大家として知られるミンツバーグ教授(マギル大学)が鋭く警鐘を鳴らすとおり、戦略イコール分析ではありません。
- 私は『戦略の実行』という現場の観点から『逆算』して構築された戦略の実務書が広く求められているという結論に至り、本書の執筆を決めました。
- 前著に引き続き、筆者がもっとも尊敬する先輩であり、現在は外資系コンサルティング会社アクセンチュアでシニア・マネージャーとして活躍されてる保科学世さんには、特に戦略の実行における注意点に関して、多くの助言をいただきました。
- 戦略をもってしても、成功が保証されてるわけではない。しかしそれなくしては、失敗が確実である。
ピーター・ドラッガー(社会学者、経営学者) - 『戦略とは、現在地と目的地を結ぶルート』にたとえることができる。戦略立案は1)現在地の確認、2)目的地の決定 3)最適ルートの検索 -3つ のステップ
優れた戦略を立てるためには、現在地の確認が鍵になることがわかると思います。 - 戦略という『冒険』を始める前に、最初に決めなければならないのは、その冒険を共にする『旅の仲間』、すなわち戦略プロジェクトの中心となるメンバーです。
- 釣り糸はいつも垂らしておけ。一番思いがけないときに池の中には魚がいる。
オウィディウス(古代ローマの詩人) - 情報力が戦略の要であることは、ナポレオンも愛用し、世界で最も影響力を持っている戦略書『孫子』にも書かれています。
『孫子』には、『敵味方の現状を比較分析し、それを軍議にかけ、十分な勝算があると判断されるときにのみ、戦争を実行せよ』ということが、内容の主軸として述べられています。 - できる限り正確に未来を予測する方法としては、大きく3つの方法が知られています。
方法1 なるべく近い未来を予測する。
方法2 未来を自らの手で作り出してしまう。
方法3 現状から、未来を予測する。 - 未来を予測する力(情報力)=情報の収集力 × 情報の分析力
- フェラーリの競合とは??
『フェラーリを買おうかな』と考える人が、フェラーリと比較して購入を迷うのは自動車ではなく、小型飛行機やヨット、2軒目の家や絵画、宝石などです。 - 競合と競うべきなのは『どちらがより顧客を理解しているのか』という1点においてこそなのですから、競合のことばかり気にしていては勝敗は戦う前からきめっているようなものです。
- 合法的に貴重な情報を入手するためには、価値が等価と言えるような別の貴重な情報と『物々交換』ならぬ『情報交換』をすることが必要になってくるということです。
- ドライ情報をできる限りたくさん集める。『ドライ情報』とは、業界紙なその紙媒体やインターネットで入手できるような、一般に公開されている情報。『ウェット情報』とは人間関係を利用して、人づてによって入手できる情報。
- 戦略の実務における比率は、ドライ情報が80%・ウェット情報が20%程度になると言われます。
- 顧客自信がまだ気が付いていない欲求を、顧客を注意深く観察することで見つけだすことが、優れた分析が目指すべきところでもあります。
- 『ハイリッヒの法則』とは、1件の『重大事故』の発生には、29件の『かすり傷程度の軽い事故』があり、さらにその背後には、300件の『ケガはないがひやりとした体験』が認められるというものです。(1;29;300の法則とも呼ばれています。)
- 最近では、顧客からのクレームこそが宝の山であると気づいた企業は、それをデータベース化しているようですが、それだけで満足してはなりません。そこから数多くの定性的な意見に見られる共通の何かを引き出すのに必要な力は、数学的な力ではなく、むしろ国語力です。
- 優れた目標というのは、まず第一に、そこにいる人々のモチベーションを有効に高めることができるものです。
- 戦略立案を刺激する優れた目標・5つの条件
1)リーダーが設定した目標であること
2)3年程度の期間で到達したい目標であること
3)背伸びをすればギリギリ届くような高さの目標であること
4)測定できる目標であること
5)利他性のスパイスが入っていること - こらからの時代の目標のデザインは、厳しい成績目標を、いかにして達成可能な熟達目標に翻訳していくのかという視点で求められると考えています。
- 諸葛孔明は、戦争の最中に自軍の矢が足りなくなったとき、藁人形を多数船に乗せ、視界の悪い日に、その船を敵軍中に進めて攻撃させることで、十分な矢を入手したと言います。
- 『限られた資源』を、自分たちの『強み』をもっとも活かすことができる製品に集中させることが、優れた戦略の基本です。
- 戦略のエッセンスを『短くて覚えやすいフレーズ』にまとめて関係者の間で広く共有することで、戦略プロジェクトに関わる人から戦略に沿った行動を引き出すことを狙います。これは、経営学の世界では『ストラテジック・プリンシプル(戦略方針)』と呼ばれているものです。
- 認知心理学の世界でとても有名な人間の記憶に関する理論に、ジョージ・ミラー教授(プリンストン大学)による『魔法の数字』と呼ばれるものがあります。『魔法の数字』とは、この短期記憶に関する理論で、人間がある『意味のまとまり』をパッと見せられた場合、だいたい7個(+2)までしか短期記憶できないということを明らかにした理論です。
- 戦略家は、『ぶつかり合うことの大切さ』なかりでなく、『リカバリーのための笑
いの重要性』を理解する必要があります。 - 戦略の実行に使えるノウハウ集
1)アドバイスは最小限とする
2)非公式に朝のブリーフィングを行う
3)仕事の割り振りには、手を挙げさせる
4)進行状況をマラソンにたとえる
5)プロジェクトの成果は政治的なツールとする - さらに戦略の理解を深めたい人のための書籍&DVD
『LEONの秘密と舞台裏 カリスマ編集長が明かす「成功する雑誌の作り方」』
『勝間式「利益の方程式」』
『フラガール』
『スーパーの女』
(3)本日の気づき
本書は、『教科書』と呼ぶに相応しい内容になっており、自分が悩んでいることを当てはめてみるのも良いかもしれません。
日本人は戦略が下手と言われますが、これからは戦略なくして成功はない時代になってくると思いますので、この本をきっかけに戦略立案を実験してみては如何でしょうか??
著者も本書中で述べている通り、戦略は未来に対してたてるものであり、ある意味投資する事と同じです。ですから、100%成功するとは限らず、必ず『バックアッププラン』を考え、『デッドライン』を引いておくことが非常に重要です。
次は『組織化の教科書』みたいなものを書いて頂きたいと思いました。
戦略がいくら立派でも、それを水平展開出来ないと行き詰るとおもいますの
で・・・。
(4)目次
- 戦略とは何か?
- 現在地を把握する-情報収集と分析の方法
- 目的地を決定する-目標設定の方法
- ルートを選定する-戦略立案の方法
- 戦略の実行を成功させる
本日も読んで頂いて、誠に有難うございました! 感謝!!
