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毎日1冊本を読む男 東 忠男のLIFEWORK BOOKS CAFE » 072回 『稲盛和夫の実学-経営と会計-』

072回 『稲盛和夫の実学-経営と会計-』

  1. 本日のお勧め本「会計とは何か?」
  2. ここに注目!!「『値決めは経営である』」
  3. 本日の気づき「 今日から本の紹介の基準を少し変えていきたいと思います。」


(1)本日のお勧め本

稲盛和夫の実学―経営と会計 - 稲盛 和夫

会計とは何か?色々な定義があると思うが、企業経営をしていく上では非常に重要な要素である事は間違いない。

本日は京セラの会長であり、KDDIの創設者である著者が会計学について説いた良書を紹介したいと思います。
著者も27歳で創業した時は会計はほとんど分からなかったが、『人間として何が正しいのか』を追究した結果、著者なりの会計学が成立したのだと思う。

その著者の考え方はシンプルで、『売上げを最大に、経費を最小に』という経営の原点からすべては始まっている。
 
会計というと何か難しく、とっつきにくい感じがするがこの本は経営を実践する為の実学なので非常に読みやすく一気に読める本です!!


(2)ここに注目!!

  • 経営者は、自社の経営の実態を正確に把握したうえで、的確な経営判断を下さなくてはならない。そのためには、会計原則、会計処理にも精通していることが前提となる。
  • 私の考える経営の要諦、原理原則を会計的視点から表現したものであり、少し過激な表現であるが、『会計がわらかんで経営ができるか』という思いで出版させていただいた。
  • ここでは私の経営学、会計学の原点にある基本的な考え方について説明したい。原理原則に則って物事の本質を追究して、人間として何が正しいかで判断する。
  • 京セラにおいては法定耐用年数によらず、設備の物理的、経済的寿命から判断して『自主耐用年数』を定めて償却を行うようにした。
  • 『売上を最大に、経費を最小に』ということが経営の原点。
  • 私は『値決めは経営である』と思い、その重要性を訴えてきた。
  • 私がよく使う言葉に『土俵の真ん中で相撲をとる』というものがある。土俵際ではなく、まだ余裕のある土俵の真ん中で相撲をとるようにする、という意味である。
  • 私がとにかく借金はできるだけ早く返そうとしたために、比較的早い時期から京セラは自己資本の比率を高くすることができた。
    具体的には、創業より15年目で、総資産に占める自己資本の比率を70%近くまで高めることができた。これは、自己資金を蓄積し、それをもとにさらに大きな自己資金が生み出せるような経営を進めるという、『キャッシュベースの経営』の結果であると考えている。
  • 『一対一の対応』の原則は、会計処理の方法として厳しく守られなければならないだけではなく、企業とその中で働く人間の行動を律し、内から見ても外から見ても不正のないガラス張りの経営を実現するために重要な役割を担うものである。
  • 経営者はぜい肉のまったくない筋肉質の企業をめざすべきなのである。私はそのことを『筋肉質の経営に徹する』と表現しているが、それは私の会計学のバックボーンにもなっている。
  • 企業の使命は、自由で創意に富んだ活動によって新たな価値を生み出し、人類社会の進歩発展に貢献することである。
  • 私の経営哲学の根底にあるのは、『人の心をベースとして経営する』ということである。
  • 企業の会計にとって自社の採算向上を支えることは、もっとも重大な使命である。
  • 売上げを増やそうとすると通常それに比例して経費も増えてしまいがちだが、私はそうではなく売上げはあらゆる知恵と工夫を使って増やす一方、経費はつねに徹底して切り詰めるようにすることが経営の原則であると考えてきた
  • どんなに素晴らしい技術を開発しても、どんな合理的な経営管理システムを駆使したとしても、会社や社員に魂を吹き込むのは、やはり経営者でなければならない。
  • 私は京セラを創業以来、心をベースにした経営、つまり社員との信頼関係にもとづいた経営を心掛けてきた。
  • 企業経営を公明正大に行うために具体的に必要なことは、決して高度なものでも複雑なものでもない。不正の温床となりやすい経理処理をはじめとし、あらゆる取引を『一対一の対応』によってきっちり処理する習慣をつければいいのである。
  • 私の経営学の原則のひとつ、『筋肉質経営の原則』の中に、『固定費の増加を警戒する』ということがあります。設備投資だけではなく、固定費の増加となるものについては、非常に警戒してまいりました、人員の増加、中でも特に間接人員の増加については、大変厳しくチェックをしてきました。
  • 『天は自らを助くるものを助く』という諺がありますけれども、実にその通りなのです。自分で自立していくという力がありませんと、銀行は融資をしてくれません。

(3)本日の気づき

今日から本の紹介の基準を少し変えていきたいと思います。
今までは、最新の本を出来るだけ早く紹介しようと心掛けていましたが、これからはある分野の本を10冊続けて紹介していきたいと思います。途中で紹介したい最新の本があれば、途中で紹介するかもしれませんが・・・。色々な分野があると思いますが、まずはあまり得意ではない会計の本から。

あまり興味がない人には退屈かもしれませんが、ある分野の本を10冊読んでまとめる事で大切な共通点が見えてきますので、是非。

それでは、今日からあと9冊は会計の本になると思います・・・。


(4)目次

  1. 私の会計学の思想
  2. 1.私の会計学はどのようにして生まれたか
  3. 2.私の会計学の基本的な考え方《本質追究の原則》
  4. 3.私の会計学と経営
  5. 経営のための会計学
  6. キャッシュベースで経営する【キャッシュベース経営の原則】
  7. 一対一の対応を貫く【一対一対応の原則】
  8. 筋肉質の経営に徹する【筋肉質経営の原則】
  9. 完璧主義を貫く【完璧主義の原則】
  10. ダブルチェックにとって会社と人を守る【ダブルチャックの法則】
  11. 採算の向上を支える【採算向上の原則】
  12. 透明な経営を行う【ガラス張り経営の原則】
  13. 経営のための会計学の基礎 -盛和塾での経営問答から-

本日も読んで頂いて、誠に有難うございました! 感謝!!