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毎日1冊本を読む男 東 忠男のLIFEWORK BOOKS CAFE » 063回 『21世紀残る経営、消える経営』

063回 『21世紀残る経営、消える経営』

  1. 本日のお勧め本「いかに理念を実践していくのか?」
  2. ここに注目!!「経営にとって一番大事なものとは、いったい何でしょうか?」
  3. 本日の気づき「坂本光司さんの『日本で一番大切にしたい会社』と共に読んで頂ければ非常に理解が深まるのではないでしょうか??」


(1)本日のお勧め本

二十一世紀 残る経営、消える経営 - 大久保 寛司

 
 本日ご紹介する1冊は、元IBMのCS部長を務め現在は『人と経営研究所』所長である著者が21世紀残る経営の条件を説いた本になっております。

21世紀残る経営は、お客様に指示され続けるかどうかであり、その為に大切なものは何かを教えてくれています。
IBM・日産・ソニー等の名だたる企業でさえこの本質を見失い業績を低下された時期がありました。 
その時にこの本質に立ち返り、それを指揮したリーダーがいたからこそそれぞれの形で復活を成し遂げているのだと思います。

本書中にあるとおり、いかに企業理念がしっかりと働く従業員1人1人に行き届いて理解されているか、そして社員が目的意識をもって仕事にあたっているかに尽きると思います。

リッツカールトンに『クレド』があることは有名ですが、その『クレド』を毎日唱和している訳ではなく、その『クレド』の項目から毎日1つ選んでその理念に対して従業員がどのように考え、仕事に生かすかを具体的に毎日話すそうです。
いかに理念を実践していくのか?このことが一番大切なのではないでしょうか?


(2)ここに注目!!

  • 経営にとって一番大事なものとは、いったい何でしょうか?それは高邁な『経営理念』にほかならないと、私は思います。
  • 『いみじくも経営を任された者が、人間としての素直さ<青臭さ>を失ったらおしまいではないでしょうか』。これが、私の基本の思いのひとつです。
  • 経営理念の根幹にあるもの、またあるべきものとは何でしょうか?それは端的に言えば、『価値を市場や顧客に提供し続けること』です。
  • 重要なことは、この『価値』を決めるのは企業などの送り手ではなくて受け手の側、すなわち『お客様』であるということなのです。
  • 簡単、明快、率直、ある意味当たり前のことがほとんどです。けれども、この『当たり前』のことを『正しく実行できる』経営者に恵まれた企業こそが『21世紀に残る』ことになるであろうと確信します。
  • 『21世紀に企業を存続させていけるかどうかは、お客様に支持され続けることができるかどうか、この1点にかかっています。』
  • お客様の満足を追求することは、目的、すなわち経営そのものなのです。『経営を顧客の視点から見直す』『企業の存続理由は顧客に満足を提供すること』
  • あなたやあなたの企業が提供している商品やサービスは、たとえ他者が割り込んできても揺るぎない、独自の価値を持っているでしょうか。まずこのことを正確に判断し、認識することが重要です。
  • 著名な経済アナリストの藤原直哉さんに教えて頂いたのですが、『カオスすなわち混沌とした状態を、秩序ある状況にすること。』これがリーダーの役割=リーダーシップの、本当の意味だそうです。
  • 経営理念は、『その企業に働く人たちが共有すべき価値判断の基軸』と言い換えることもできるでしょう。変化の大波に直面したとき、立ち返るべきところはやはり、この経営理念であるはずなのです。
  • バブル崩壊後も雇用に手を付けなかった数少ない大企業の1つが、トヨタ自動車です。『トヨタを変えた』と称される奥田会長は、社長当時のあのアメリカの格付け会社、ムーディーズが『終身雇用に固執している』ことを理由に同社の長期債の格付けを下げたとき、怒りを露わに堂々と抗議しました。
  • こういう変化の時代だからこそ、企業活動本来の目的を見失うことなく、愚直に経営理念を具現化するリーダーが求められているのです。経営のトップであるならば、自らの企業理念を、情熱を持って語って欲しいと思います。
  • 提案を受けたら瞬時に、自らの判断でイエスかノーかを、意思決定していくのです。そのために最も必要なのは、会社の経営理念をよく理解し、常日頃から情報を収集し、それらに照らした自らの『判断の軸』を、しっかりとさせておくことではないかと、私は思います。
  • 納得を得るためには、一方的に指示を出し続けているだけではダメです。
    大事なポイントは、1)本人に考えさせる 2)本人に発言させる 3)本人に行動させる という3つのステップを、確実に踏まえることです。
  • 上に立つ人こそ、最もよく人の話を聴く人間でなくてはならないー私は色々な企業をアドバイスさせて頂く中で、このことを必ず申し上げています。
  • 『企業は人なり』。使い古された言葉ではありますが、これは真実です。
  • お客様が考えているのは『自分に価値を提供して欲しい』『満足与えて欲しい』ということ。真に顧客の立場に立つのなら、『売り込む』ではなく『ご提案』、『囲い込む』などと言わずに『さらに理解していただき、関係を深める』と表現するー例えばこのような『気の遣い方』ができるはずです。
  • 顧客第一主義を掲げる会社に最もふさわしいのは、『お客様』だと思います。反対に、なぜこの表現が使えないのか。その辺を探っていけば、病根が明らかにできるかもしれません。
  • 外資系日本法人のトップを歴任された、まさに数少ないプロの経営者である新将命(あらたしまさみ)氏が次のように語っておられます。
    『外資の経営をいくつかやっていきて分かったことがあります。それは優れた経営をやっている企業の本質は同じであり、原理原則がある』ということです。
     1.トップの心の中に燃えるような情熱があること
     2.従業員が仕事の意義・目的を理解していること
     3.生きた計画があること
     4.長期計画、短期計画のバランスがとれていること
     5.主要な人が計画立案に参画していること
     6.進むべき方向のコミュニケーションがとれていること  
     7.事後評価とフィードバックによる学習と改善がなされていること
    以上の項目が顧客視点に立脚しているとき、組織は間違いのないものとなるでしょう。

(3)本日の気づき

著者の大久保さんとは、浜口さんの講演会でお会いしました。
その時はほんとに少ししかお話する時間はなかったのですが、帰ってHPで色々と調べたところ、大久保さんの考え方や姿勢に共感をおぼえ、何冊か本を購入しました・・・。

宜しければ、是非読んでみて下さい。
以前紹介した坂本光司さんの『日本で一番大切にしたい会社』と共に読んで頂ければ非常に理解が深まるのではないでしょうか??


(4)目次

  1. 変化する市場、顧客への対応
  2. 経営理念の実現に向けたリーダーシップ
  3. 顧客へ価値を生み出すための、仕組みの改革
  4. やる気を引き出し、能力を伸ばす
  5. 顧客重視の社風を創る

本日も読んで頂いて、誠に有難うございました! 感謝!!