- 本日のお勧め本「新たな考え方『ニューリッチ』とは?」
- ここに注目!!「何でも夢を叶える”クィンテセンシャリー”」
(1)本日のお勧め本
ニュー・リッチの王国 - 臼井 宥文 -
ニューリッチと言ってみなさんは想像がつくでしょうか?
本書には、そのニューリッチの方の会話が例として挙げられていた。
『明日、マカオに4人でいきたいんですが、いまからプレイベートジェットをチャーターできますか?』
大慌てで手配してOKの返事をすると、その人は、すぐに会社にやってきた。
『それで、さっそくですが、料金のほうはお持ちいただけましたか?』
『ええ、往復で800円ですね。キャッシュで持ってきました。』
これがこの本で言う典型的なニューリッチだ。ということ。
そんなニューリッチがどのような志向にあり、どのようなサービスを求めているのかというマーケティングの要素を含めて書いてある本書は、興味本位でも覗く価値はあるのではないか!
(2)ここに注目!!
- 私は、今の日本の富裕層を大きく2つに分類して考えている。
それは、昔からの『オールドリッチ』と、いまの『ニューリッチ』である。
オールドリッチは、生まれたときからのお金持ちであり、具体的には、戦前戦後を通して事業を興した人の子や孫などである。
これに対してニューリッチは、端的に言うと一代で資産を築いた人たちだ。 - ニューリッチは、オールドリッチとは明らかに違う顕著な志向性を持っている。
その志向性というのはおおまかに言うと、1)投資志向 2)PT志向 3)英語志向 4)ラグジュアリー志向 5)ネット志向の5つである。 - いま世界的に注目されているのが、ロンドン発の富裕層向けクラブ『クィンテセンシャリー』だ。2007年4月から日本にもオフィスができたが、なんと年会費650万円で、法とモラルに反しない限り『どんなワガママ』にも応えるという。
- 『クィンテセンシャリー』のサービスのすごさは、すでに海外メディアで評判になっていて、たとえば、あるメンバーが自分の子どもの誕生日に『ベッカムとサッカーを楽しませたい』とリクエストしたら、これが実現してしまった。
- ラグジュアリー消費の行き着くところは、結局は、『私だけのモノ』に、おカネを使うということになるだろう。こうなると、究極の希少価値だから、それは『この世に1つしかない』ということに行き着く。
- 2008年5月から、フェラーリではイタリアのマラロネの本社工場で、
『パーソナライゼーションプログラム』をはじめた。これは、上級モデルの『612スカリエッテ』の購入者だけに限定して、『世界に1台しかないクルマをつくる』サービスである。 - 本書では、ニューリッチを取り巻く様々な問題を取り扱ったが、私が言いたいのは、みな同じ地球上に生きているということだ。
つまり、私たちは次の世代に、できるかぎり豊かで住みやすい社会と環境を残さねばならない。
(3)目 次
- 東京ハイライフ
- 東京ジェントリフィケーション
- ニューリッチという新階級
- 富裕層サポートビジネス
- ラグジュアリー消費競争
- おカネとライフスタイル
- トレンドセッター
- 世界で広がる格差
- 社会貢献
本日も読んで頂いて、誠に有難うございました! 感謝!!