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毎日1冊本を読む男 東 忠男のLIFEWORK BOOKS CAFE » 300回 『いま経営者が学ぶべきこと。』

300回 『いま経営者が学ぶべきこと。』

  1. 本日のお勧め本「『理想が現実に打ち克つ』ことを証明した人物とは」
  2. ここに注目!!「出光佐三氏の打ち克つ力」
  3. 本日の気づき「300号」


(1)本日のお勧め本

評伝 出光佐三―士魂商才の軌跡 - 高倉 秀二 -

 
本日は、石油の出光を創業した出光佐三について述べた本をご紹介したいと考えます。
この本は絶版になっていますが、渡部昇一はこう語っています。
『戦後の日本人で誰を尊敬するか、と問われたならば敗戦によって腰抜けにならなかった人と答えることにしている。出光佐三氏は数少ないそのような日本人の1人であった。』と。
 
出光には社則もなにもなくその独自な社風で知られるが、この出光佐三氏の執念ともいうべきあきらめない気持ちが出光を存続させていったと言っても良い・・・。
 
この本は580ページにもおよび、事細かく経緯をお伝えするのは非常に難しいが、出光佐三氏の事業に対する気持ちを汲み取るには十分であると思う言葉を中心に紹介した。
 
『理想が現実に打ち克つ』、この事を証明したのが出光佐三氏であり、その信念を少しでも汲み取り、自分も含め今のあなた自身の体験に生かしてもらえたらと思います。
 
今の勉強本を中心としたビジネス書を読むのも良いですが、やはりこの様な骨太の本と格闘するのも読書の醍醐味ではないかと感じた本です!
 
是非、経営者にはこの本を読んで事業に対する思いをもう一度思い出して欲しいです。
向上心やチャレンジ精神などがなくなってしまっては事業はうまくいかないという事を改めて認識させてくれるそんな数少ない本です。


(2)ここに注目!!

  • 『よし、このみんながだめだ、やめようというのをやってみよう。かならず、やりとげてみせる』彼はそう覚悟し、機械油の販売に踏み切ったのである。
  • 『私のところは、いま第一銀行から借入金全額の返済を求められ、土壇場に立たされております。出光の事業は、べつに行き詰まっているわけじゃありません。むしろ、事業は伸びておるのです。しかし、借入金を一挙に引き上げられちゃ、たまりません。』
    出光の経営は、一見、自転車操業に似ている。絶えず資金繰りに追われていて、資金の回転が止まると、たちまちばたっと倒れそうに見える。並みの銀行マンなら誰でも、融資をしぶるところである。二十三銀行と出光商会との取引関係が発展したのは、この林支店長の時代である。
  • 佐三はかねてから中国市場における民需の石油供給について国家貿易を構想し、また、それ提唱していた。国産油は生産量が乏しく、またコスト高である。
    そこで外油を日本人の手で、直接、中国に輸入し、在華外油会社の跋扈を抑えて、日本側の主導権を確立しようというわけである。
  • 出光商会が創業当初から掲げ実行してきた『主義方針』を、
    1.人間尊重
    2.大家族主義
    3.独立自治
    4.黄金の奴隷たる勿れ
    5.生産者より消費者へ
  • 『本日は日本国民が永久に忘れることのできない敗戦の日より1ヶ月目に当たる。
    今や全国民は茫然自失、精神虚脱の状態である。』と切り出し、最後にこう付け加えた。
    『事業は再び飛び、借金は残ったが、出光には海外に800名の人材がいる。
    これが唯一の資本であり、これが今後の事業をつくる。人間尊重の出光は終戦に慌てて馘首してはならぬ』
  • 『確かにいま、事業の形はなくなってしまったが、しかし、出光には人の力が残っておる。この人さえあれば、どんな苦難も試練も突破できる。これまでも、それで幾度も難局を乗り切ったきたのだ。
    会社がそれでもいよいよだめになりゃ、その時はぼくはみんなといっしょに乞食をするまでだ』
  • 終戦後の出光は日本の石油国策の確立を目標として、猛進した。
    わが社の主張は、石油消費者大衆の利益を図るを主眼として、消費の増進と石油業界の発展を招来するという、きわめて率直簡単なる言い分であった。
  • こんにちでこそ、十万トン級のタンカーなど珍しくもなく、二十万トン、三十万トンのタンカーさえ現れるようになったが、当時、日章丸の建造は世界のマンモスタンカー時代を開く画期的な出来事であった。
    日章丸三世の建造を構想し決断したのは、むろん佐三である。彼は時代の先を読む的確な洞察力と実行力を豊かに持っていた。
  • 昭和40年の秋、英国の高名な詩人でまた美術史家、文明批評家のハーバード・リード卿が来日したことがある。その折、彼はこんな言葉を残していった。
    『私はこれまで、いろいろな実業家にも会いましたが、出光さんのように生活の哲学、芸術を工業の分野においてまで実現しようとする野心をもち、またそれを完全に実行した人を知りません。私は社会の構造、世界の将来について、結局は理想が現実に打ち克つと考えております。』
  • 『かえりみて、この人間尊重七十年の道は正しい日本人の大道であった。今後も永久に間違いない。鶏鳴とともに東海の空に曙光がさしはじめている』
    これが佐三最後の『年頭の辞』になろうとは、誰も思わなかった。おそらく彼自身も・・・。

(3)本日の気づき

 
後輩と高校時代の同級生と会ってきました。
後輩には前職の状況を聞きつつ、自分ができる範囲でのアドバイス??をしてました。
的外れかもしれないけど、少しでも何かを感じ取ってくれればと思います。
 
できるだけ多くのビジネスモデル、そして多くの人と会うこと、それがなかなか同じ会社に長くいるとできることではないので、そういった視線で物事を捉えることができるかも大切だと思います。
 
こうして書き物をやってきて感じるのは、続ければ誰かはきちんと見てくれるし、良いこともあるということ。
そんなに毎日毎日反応がある訳ではないですが、自分が書いたモノを著者が見てメールをくれたり、会った時に何か言われるとやはり嬉しいものです。
 
心がけたことは、『レベルを落とさずに毎日更新し続けること』でした。
レベルの点では、モチベーションが落ちる時もありどうかと思いますが、更新は一応300回は出来たのでひと段落です。
 
まだ、1年たってませんが、これを2年、3年と続けていったらそれはそれで財産になっていくのかなと思います。


(4)目次

  1. 人の対話
  2. 萌芽
  3. 青春
  4. 独立  
  5. 大陸への道
  6. 死線を越えて
  7. 危機の時代
  8. 反骨精神
  9. 無私の構図
  10. 人間尊重
  11. 使命
  12. 指月の訓
  13. 廃墟のなかで
  14. 布石
  15. 不死鳥のように
  16. 孤独な戦い
  17. 燃ゆるイラン
  18. 日章丸事件
  19. 飛躍
  20. 悲報
  21. 自由化の戦い
  22. 事業の芸術化
  23. 永遠の日本

本日も読んで頂いて、誠に有難うございました! 感謝!!