- 本日のお勧め本「スタバの成功のすべてがこの本に」
- ここに注目!!「ビジョンとは、ほかの人たちに見えないものを見る能力だ」
- 本日の気づき「経営書としても読む価値がある本です」
(1)本日のお勧め本
スターバックス成功物語 - ハワード シュルツ -
本日は、誰もが一度は飲んだことがあるコーヒー、スターバックスの成功を説いた本をご紹介したいと考えます。
これだけスターバックスのコーヒーを飲んでいるにも係わらず、今までどういう経緯でスターバックスが創立されたのかを知らなかったので、この本を読んで今まで以上に思い入れが強くなりました。
まず驚いたのが、ハワードシュルツは創設者ではないこと。
実は、その前にスターバックスはコーヒー豆の小売業者として設立されており、そこにハワードシュルツが加わり、その後経営方針の違いからハワードは別のエスプレッソバー『イル・ジョルナーレ』を立ち上げ、後にスターバックスを買収するのである。
本当に簡単な経緯であるが、これがハワード・シュルツがスターバックス会長に就任した経緯であり、そこからスターバックスの成長が始まったのである。
スターバックスの強みはなにか??
この本を読んで、制度としては2つあると感じた。
1つは、パートタイマーを含めた全社員に健康保険を適用していること。
もう1つは、ビーンズストックというストックオプションの全社員に対する導入である。
そして何よりもバリスタと呼ばれる社員の教育に注力してきた事が大きいのではないか??
そんなスターバックスの成功物語をあなたも一度味わってみては如何でしょうか?
(2)ここに注目!!
- 企業が創設期の情熱と精神を失わずに大きく成長するには、利益の追求を第一とするのではなく、正しい価値観と人材を基盤とした経営が必要である。
- 今日のスターバックスの原点は2つある。
1つは1971年に創立された最初のスターバックス社である。
もう1つは私がスターバックスに持ち込んだビジョンと価値観である。 - どんな企業も、まず第一に何を基盤にするかが問われる。スターバックスは単なる良質のコーヒーではなく、創立者が魅せられた深煎りコーヒーの風味を基盤にしたおかげで、ほかのコーヒー店とはひと味違う本物になれたのである。
- ビジョンとは、ほかの人たちに見えないものを見る能力だ。
- イタリアのエスプレッソ・バーを見ているうちに私は気がついた。スターバックスは大事なことを見逃していたのだ。極めて重要な問題だ。と私は思った。顧客との絆を見逃している。
- だれかが勇気ある決断をしなければ、どんな事業も成功しないだろう。
-ピーター・ドラッカー - 1988年の末に全パートタイマーに対して正社員と同じレベルの健康保険を適用することになった。
私の知る限り、株式を公開していない企業でこうした措置を取ったのはスターバックスだけだった。
そして後には、株式上場企業としても唯一の存在となるのである。 - スターバックスが他社に抜きんでた存在になった理由を1つだけ挙げるとすれば、それはビーンズストックを導入したことだろう。ビーンズストックとは、スターバックスのストックオプション制度の名前である。ビーンズストックの導入で、スターバックスの全社員が経営のパートナーになったのだ。
- スターバックスの使命は、最高級コーヒーの世界一の供給者になると同時に、われわれの主義・信条において決して妥協することなく成長することである。
- すべての起業家に対して、次のように忠告したい。
あなたのやりたいことがはっきりしたら、同じことをやった経験のある人物を見つけることだ。単に経営者としての才に恵まれた人間でなく、あなたを導いてくれる経験豊かな起業家や実業家を探さなければならない。彼らは地雷源に埋められた地雷を見つけ出す術を心得ているのだ。 - 『われわれは人々の腹を満たしているのではない。人々の精神を満たしているのだ。』
- 指導者はビジョンを描くと同時に、それを実現するための基盤整備の方法を心得ていなければならないのだ。
- どんな職業であれ、偉大な力を出す人と人並み以下の力しか出せない人の差は、日々自己改革する想像力と熱意をもつか否かで決まる。
-トム・ピーターズ『経営創造』 - われわれはまず社員の間にブランドを浸透させることから始めた。
- われわれは、人々がどう感じるか、パートナーが何を考えているか、顧客が何を望んでいるかに常に心を配りながら努力を重ねているのだ。
- 指導者に最も必要なのは、自分自身が不安を感じるときに人々を鼓舞し、自信を与えられる能力 だということを、私はますます確信するようになった。
- われわれは未来を目指して、常に改革していくことが必要なのだ。
- 成功を金銭で測ることはできない。どのように人生の旅をし、人間としてどれだけ成長したかが問われるのだ。
(3)本日の気づき
この本は、スターバックスの軌跡を知るだけではなく、経営書としても読む価値があります。
ハワード・シュルツの心構えがここまでスターバックスを大きくしたことが手にとるように分かります。
(4)目次
- PART1 コーヒーとの出合い-1987年以前-
- 想像力、夢見る日々、貧しい家庭に生まれて
- 価値ある文化的遺産があなたの未来を支える
- コーヒーはイタリア人にとって音楽のような存在だ
- 幸運とは計画の副産物だ
- 悲観的な人間には大企業は築けない
- 会社の価値観を植え付ける
- PART2 新しいコーヒー文化を目指して-株式公開以前(1987-1992)
- 現実を見つめ、夢に挑む
- あなたがひきつけられるものは、ほかの人たちも引きつける
- 社員は経営の道具ではない
- 高層ビルには強力な土台が必要
- 賢い人間を恐れるな
- こだわりと柔軟性
- PART3 起業家精神の見直し-株式公開以降(1992-1997)
- ウォール街が評価するのは企業の価格であって、価値ではない
- 企業の変革は自分の変革から
- 経営者は社員の進取の精神を邪魔するな
- 成功しているときも自己改革を目指せ
- 危機を乗り越えて
- 1人ひとりに注ぐ真心がブランドを築く
- 2000万人の新規顧客を獲得する
- 成長しても、小さなときの心で
- 企業の社会的責任
- 月並みのチェーン店にはならない
- 直面する問題だけでなく、長期的展望を見失うな
- 真心で指揮せよ
本日も読んで頂いて、誠に有難うございました! 感謝!!