- 本日のお勧め本 「『スタバではグランデを買え』の吉本佳生の本」
- ここに注目!!「クルマの値段が下がっていく?」
- 本日の気づき「『ファミタク』とは?」
(1)本日のお勧め本
クルマは家電量販店で買え!―価格と生活の経済学 - 吉本 佳生
本日は、『スタバではグランデを買え』の著者の最新作をご紹介したいと思います。
まず題名ですが、クルマを家電量販店で買う?というと違和感のある人もいるかもしれませんが、実際にヤマダ電機ではクルマの販売が始まっています。
http://www.yamada-denki.jp/sevice/car_namba/index.html
詳しくは上記サイトをご覧になって下さい。
更に今はトヨタがショッピングモールを経営し、そこでクルマを販売するなんていうのもあります。
ますますディーラーは厳しくなり、家電量販店やショッピングモールで車を買う時代がまもなく来るのではないでしょうか??
そうなると家電のようにクルマの価格も徐々に下がってくるというのが著者の見方です。
なぜなら本書中にあるとおり、『長期では、人気のなくなった商品は値下がりするという基本原理が、強く働く可能性が高いからです。』という一文に込められていると思います。
消費者の価値観が変わってきている時代に、どのようにモノの価値が決まるかというとやはり消費者の目でしかありません。
モノが溢れているからこそ、企業側は価格設定の難しさを考えないとますます2極化がすすむのではないでしょうか?
是非、今を知るための経済学の本として本書をオススメします!
(2)ここに注目!!
- 長期的には、商品の価格は『消費者が支払ってもいいと考える価格』と『平均コスト』の間で決まります。
- クルマも、いまの家電製品のように販売競争が激化すれば、平均コストに近い価格まで下げて売らざるをえない状況になるかもしれません。
ヤマダ電機が大阪難波の大型店舗などで、クルマの販売を始めています。 - 日本全体ではクルマが売れない状況なのに、オートバックスの自動車販売は大幅に伸びており、ヤマダ電機も自動車販売ビジネスをさらに拡大しそうな感じです。
- 自動車の価格についての将来の予想はむずかしく、とりあえずは、資源の高騰が自動車の値上げにつながることを心配しなければいけない状況ですが、『長期的には自動車価格は下がる』と考えるのが自然なように、筆者は感じます。長期では、人気のなくなった商品は値下がりするという基本原理が、強く働く可能性が高いからです。
- 日本で少子化が進んでいる原因のひとつとして、子どもを育てるコストが高いことが挙げられます。
- 最近は、つぎに挙げるような理由で、高学歴グループに占める『高い』能力の人の比率が下がり、社会全体でのひりつに近づいているのではないか、と筆者は考えています。
第1に、基礎学力を問わない入試での合格者がどんどん増加しています。
第2に、特に問題なのが、入試の科目や形式などの変更です。
第3に、大学から教養部が消えたことで、各科目の入試を作成する能力を持った教員がきちんと採用されなくなり、入試の作問能力が低下していることがあります。 - 国民全体の教育水準を高めることが、日本の将来にとって大切だとすれば、ブランド私立大学や難関国立大学があちこちの大学を買収し、いまよりずっとたくさんの学生に、最高レベルの教育を受けさせることが理想でしょう。
- そうなれば、学歴社会も崩壊します。
たくさんの人が、激しい受験競争に巻き込まれることなく、高学歴を得てしまうからです。
(3)本日の気づき
ある人とランチをしている時に面白い話を聞きました。
『ファミタク』からあなたは何を想像しますか?
ファミリーマートで卓球をすることで、ファミリマート神保町にだけある サービスのようです。
確かに面白いサービスですが、この場合ボトルネックとなってくるのは土地の確保。卓球台が6台くらいあるそうですが、それだけの場所があればもう1つコンビ二を経営出来てしまいます。
『ファミタク』で思い出したのが、『とりロー』。
これは高校時代に使っていた言葉ですが、部活の後に『とりあえずローソンに行く』の略でした・・。
(4)目次
- クルマとプリンターとPB商品、価格の決まり方はどうちがうのか?
- 高級レストランの格安ランチが、十分に美味しいのはなぜか?
- パチンコや金取引で必ず儲ける方法は、ときに本当に存在する?
- ライバル企業が、お互いに不幸になる競争を止められないのはなぜか?
- 大学の授業料は、これからも上昇を続けるのだろうか?
本日も読んで頂いて、誠に有難うございました! 感謝!!