(1)本日のお勧め本
図解入門ビジネス 最新 企業価値評価の基本と仕組みがよーくわかる本 - バリュークリエイト -
本日は、最近注目されつつある企業価値や文化について触れた本をご紹介したいと考えます。
企業価値とは何か?
この本では5つの資産からなっていると定義しており、その5つとは『物的資産、金融資産、組織資産、人的資産、顧客資産』になります。
この5つのうち、特に見えない価値である組織、人的、顧客資産をどのようにしていくのかが、今まさに企業が直面している問題ではないでしょうか?
なぜか?1つの仮説ですが、今まではこんな問題が起きたらこうすれば良い見たいなマニュアルがあり、その経験者が多かったのだと思います。
でも、現状では過去の経験則だけでは解決しない問題が増えているのではないか?
特に、ゆとり教育世代がもうすぐ社会にでれば、ますます人的資産をどのように構築していくのか難しくなっていくのではないか?
時代背景もありますが、この時代に人的資産を確立できた企業が頭角を表していく可能性が十分にあるのです。
まずは、あなたの会社の企業価値とは具体的に何か?
そして足りないところはどういったところなのかを判断する上では、この本をじっくり読めば、きっとそれらに対する何かヒントが浮かんでくると思います。
(2)ここに注目!!
- 企業価値の創造は、売上高あるいは利益などどれか1つの指標を高めただけでは達成されません。いろいろな要素を、将来にわたって考え実践することから創り出されます。
- 企業価値は、5つの資産から成り立っていると考えます。5つの資産とは、財務諸表に載る物的資産と金融資産、財務諸表には載らない組織資産、人的資産、顧客資産です。
1)組織資産
キーワードは、人が情熱を傾けているときに感じる「わくわく」です。
2)人的資産
キーワードは、従業員が活き活きと働いているか?
3)顧客資産
キーワードは、顧客が製品・サービスを支持している笑顔があるか?
ということで「にこにこ」です。
- ブランド=企業価値‐財務諸表に載る資産
「ブランド」というと、物やお金で考えがちです。実は、「ブランド」を支えているのは、物やお金と共に、財務諸表に載らない資産です。
- 各々の資産は、別個独立して成り立っていると考えるよりも、組織資産から金融資産までがお互いに関連しているとイメージしたほうが現実的です。
- 企業価値は、短期的な価値(日常の価値)、中期的な価値(戦略の価値)、長期的な価値(文化の価値)という3つの価値から構成されていることになります。
70~80%は文化からなり、10~30%は戦略からなり、2~5%は日常から構成されています。
- 企業価値に大きな影響を与える要因をKVD(主要な企業価値創造のドライバー)と呼びます。(KVD=KEY VALUE DRIVER)
- 「対話」は、5つの資産でもバリュートライアングルでもすべての部分に行き渡っているべきものです。ところが、今日のように電子メールや携帯電話が普及していると、意識しないと知らないうちに対話が希薄になってしまいます。
- 日産のCEOに就任した当初の状況についてカルロス・ゴーン氏は以下のように述べています。
「部門と部門、職務と職務のつながりが見事に断ち切られていた。部門ごとに社員は、自分たちは目標を達成しているとそれぞれに信じていた。それは日産にかかわらず、世界中の危機に瀕する企業に共通して見られる問題である。」
(3)目 次
- 企業価値とはなんだろうか
- 企業価値評価のための基礎知識
- 企業価値の算定方法
- ディスカウントキャッシュフローモデル
- 企業価値評価を実際にやってみよう
- 企業価値評価の実践
- 企業価値の創造
- 見えない資産とKVD
本日も読んで頂いて、誠に有難うございました! 感謝!!