- 本日のお勧め本「リスクを負ってでも、真のベンチャーへ」
- ここに注目!!「ヒトには『心配性』の遺伝子がある。」
- 本日の気づき「はじめの一歩を踏み出すこと」
(1)本日のお勧め本
挑戦する経営―千本倖生の起業哲学 - 千本 倖生 -
本日は、第二電電を創業し現在はイー・モバイル会長である著者が書いたベンチャー精神を説いた本をご紹介したいと考えます。
この本はベンチャー企業にとって、何が必要かを教えてくれる本であり、業種を問わずベンチャー起業の経営者には是非読んで頂きたいオススメの1冊です。
著者は、『真のベンチャーとは、国家と国民が必要とすることを自らリスクを取って行なうことだと考えている』と述べており、その意味でもイー・モバイルは真のベンチャーを目指してスタートを切ったと言っています。
イー・モバイルと言えば、猿のCMが印象的ですが、その創業者が第二電電(DDI)の創業者だったと知っている人はなかなかいないのではないでしょうか?
本書は、随所にベンチャー精神に必要なことを説いており、また著者自身が経営者として苦労してきたことを切々と説いており、非常に説得力のある本になっています。
帯に大前研一氏からの推薦コメントで『これからのリーダーを目指す者に必要な【行動】と【挑戦】の経営哲学がこの本に詰め込まれている』というように、正に経営者には必須の本であると思います。
是非、この本は強くオススメします!!
(2)ここに注目!!
- 20世紀は電話ベースの通信の時代だった。21世紀はIPベースの通信の時代になる。電子商取引をはじめ、さまざまな情報がインターネットを通じて受発信され、それによって世界観は全く変わってくる。
ブロードバンド革命の主役はこの第三世代に委ねられることになる。 - 『民間の電話会社が本当に設立できるのか』-そんな変わり者の言葉に真剣に耳を傾けてくれたのが京セラの稲盛社長だった。
『できます』と私は断言した。
その時、私の目をのぞき込んだ稲盛氏の眼光の鋭さが今でも記憶に残っている。
『これが経営者が獲物を捉えたときの目なのだ。』
と私は心の中で舌を巻いた。私は稲盛氏を見つめ返すと、胸を張ってこう続けた。
『仕組みは私がつくります。けれども、私には資金もなければ民間企業を動かす経営力もありません。その2つを私に預けてください。』 - ヒトには心配性の遺伝子があるという。面白いことに、日本人は『心配性』の遺伝子を93%の人がもっているが、欧米人は60~70%の人しか持っていない。これが欧米では多くのベンチャー企業が生まれ、日本ではなかなかベンチャーが育たない理由の1つとも言われている。
- 京都には、創造性を育む土壌がある気がしてならない。その土壌の中で青年期の精神形成を行なえたことは、私にとってとりわけ意義深いことだった。
- アメリカ流の価値観を身に染みて感じたことが、どれほど私自身を大きく成長させたかしれない。そして、体全体で受け止めたその価値観が、やがて第二電電の設立へと私を駆り立てることになる。
- 『サチオ、給料の問題ではない。君は日本に帰るべきだ。』
チルダーズ教授の答えは明快だった。そして、なぜ私が日本に帰ったほうがいいと思うかを、諄々と説いてくれた。 - 特に若い人に強調しておきたいが、これからは英語が話せなくては世界を相手に仕事ができない。言葉を覚えることは、目的ではなく道具を手にすることにすぎない。だが、道具がである言葉を使えなくては思想を伝えることはできない。
- その時、真藤氏が言った言葉を、私は今でも忘れない。
『私は電電公社の総裁だから、ライバル会社をつくることに賛成はできない。だけど、そこまで国の将来を考えてお前が稲盛君とやるというなら、私は黙認する』 - 現実的に、電電公社の競争会社を実現するためには、3つの壁が立ちふさがっていた。『人、金、そして法律』である。
- 電電公社の一部長にすぎなかった私は、稲盛氏と身近に接し、オン・ザ・ジョブ・トレーニングで経営の神髄を学んだ。中でも強烈に印象に残っているのが『始めたらやめるな』の一言だ。稲盛氏はこういった。
『千本よ、苦しいだろう。だけど、事業というのは一度始めたらやめてはだめなんだ。筋のいい事業だと信じたら、石にかじり付いてでもやり抜く。競争相手がどうであろうと、知力を尽くして考え抜いて、勝負をあきらめない。決して途中でさじを投げてはいけない。』 - DDI成功の鍵は『人』と『戦略』にあった。
DDIは、『電話料金を引き下げることが国民のため、国家のためになる』という強烈な目的意識を持ったベンチャー集団だった。 - 稲盛式経営の神髄は、徹底した経営管理にある。経営管理をするためには、どういうシステムをつくるかを徹底して追求する。いわば、きちんと兵器を整備する。
その上での精神主義なのだ。 - ベンチャー企業を『本物』に育て上げようとすれば、最低でも10年はかかる。一時的に脚光を浴びながら消えていくベンチャー企業が多いのは、地道にしっかりした足腰を作る努力を怠るからだ。
- ベンチャー企業にとって最大の財産は『人』であり経営陣である。
しっかりしたマネジメントチームがなければ、どんなに素晴らしいビジネスモデルも成功には結びつかない。 - ベンチャー企業にとって大事なことは、大きい夢をきっちり描くことだ。
小さい夢しか描けなければ、小さい夢しか実現できない。『世界に通用するIP企業たれ』-これが今も変わらぬイー・アクセスの目指す道だ。 - ゴールドマン・サックスも同様だが、彼らは『人』に投資をする。もちろん、
ビジネスプランは大切な判断ファクターだが、極端な話、ペーパー上のプランなら誰でも書ける。より重要なのは『誰がやるのか』なのだ。 - 『ウィンドウ・オブ・オポチュニティー』-ハーバードビジネススクールでは、どんなビジネスにも『必ず参入のタイミングがある』とおしえる。ベンチャー企業にとって重要なことは、このタイミングを逃さず、きちんとしたビジネスモデルを確立して一気呵成に打って出ることだ。
- ベンチャーで心がけなければならない要点は、利益を確実に出せる筋肉質の企業体質を早く確実に創り上げることだ。
- 極端な話をすれば、優秀なマネジメント・チームさえ作れれば、ビジネスのアイデアなど後からいくらでも付いてくるものなのだ
- 予想以上の展開をするときには必ず『人の縁』が働いている。直接ビジネス上の関係があれば誰でも人間関係をケアする。大切なのはビジネス抜きで、『これは』と見込んだ人との信頼関係を保ち続けることだ。その蓄積が強固な信頼となり『急場』で生きるのである。
- 世界の動きにセンシティブになって何が起こっているかを学び、それを積極的に利用する度量を持つ必要がある。日本の将来を変えられるのは、そうしたセンシティブなマインドを持った起業家なのだ。
(3)本日の気づき
著者は、経営に関しては稲盛氏の強い影響を受けており、前職の社長と似たところがあり、共感できる部分が非常にありました。
はじめは京セラも町工場であり、そこからどのように発展してきたのかが重要なのだと思います。
はじめの一歩を踏み出せるかどうか、この1歩が非常に大きな差を生むのだと思います。
それでは、また明日。
(4)目次
- ブロードバンド革命の跫音
- 古都で育まれた起業家精神
- 『日本の可能性』に懸ける
- 人はそれを『無謀』と言った-第二電電の挑戦
- 教育無くしてベンチャー無し
- 経営者の条件-イー・アクセス創業
- 史上最短で東証1部上場へ
- 『線』から『点』へ-モバイル事業参入前夜
- 巨大ファンドは『トップ』をみる
本日も読んで頂いて、誠に有難うございました! 感謝!!
