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浅岡柚美の「磨こう! ヒューマンスキル」 » 地元密着の信金には寄席もあります
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地元密着の信金には寄席もあります

「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる東京・豊島区巣鴨に初めて出向いた。有名な「とげぬき地蔵尊」はどこにあるのだろう。帰りに寄ってみようと思いながら仕事先に向かった。前を歩くお年寄りたち。やはり年配者が多い街のようだ。駅から3分ほど歩いたとき、お年寄りたちはみんな、あるビルに吸い込まれるように入っていく。ここは? 巣鴨に本店を置く信用金庫だった。なにがあるのだろうと興味本位でお年寄りについて行く。

「いらっしゃいませ」。職員の明るい声に促されるように思わず、お年寄りたちと一緒にエレベーターに乗り込んだ。降りたフロアでもお年寄りに続くと部屋の入口で信用金庫の職員から缶入りのお茶とおせんべいをもらった。机とイスが並べられたホールらしい部屋は談笑するお年寄りであふれかえっていた。まもなく、隣の部屋から拍手が聞こえてきた。何が始まるのだろう? 隣の部屋を見にいくと落語の寄席が始まっていた。訪問先との約束の時間がせまっていたため、なぜ、ここにお年寄りが集まっているのか、疑問を解決できずに、この場を去った。

銀行イメージ

打ち合わせを終え「とげぬき地蔵尊」を参拝し、自宅に戻った。巣鴨信用金庫のホームページを開く。なるほど…。今日はちょうど「とげぬき地蔵尊」の縁日であった。この信用金庫では、縁日の開かれる日は本店の3階を「おもてなし処」として開放し、お茶とおせんべいを無料で配っているという。そういえば、この信用金庫、印鑑や通帳の盗難、カード偽造などを防ぐために窓口で本人が、それも顔写真つきの公的書類と契約時に交わした合言葉で本人確認をしてからでないと出金できないサービスシステムを開始したことが新聞で報道されていた。「好きな歌手は?」「氷川きよしさん」などの言葉を交わすそうだ。

ますます興味をもってディスクロージャーに目を通す。「すべてのサービスはお客様のためにあります」「喜ばれることに喜びを」「ホスピタリティあふれる金融サービス」と金融機関らしからぬ言葉が並んでいる。ATMの利用は365日手数料なし。窓口は8時55分に開き、窓口が閉まっても19時まではATMコーナーで職員が対応してくれるなど、あったらいいなというサービスを実現しているようだ。エレベーターで案内をする職員、お茶を配る職員の笑顔と楽しそうなお年寄りたちを思い出す。

金融機関のサービスが変化していることに気づかされた1日であった。