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冠婚葬祭のマナー その6
Fcommu buisiness manner cafe

どんなに仕事ができて信頼できる人でも、テーブルマナーに疎いのは少し恥ずかしいものです。普段は必要ない知識かもしれませんが、テーブルマナーを知っていると、いざというときに役に立ちます。

○ 食事のマナー
<食事中に席を離れる場合>
ナイフとフォークをお皿の上に「ハ」の字形に置きます。これは「まだ食べています」というサインです。

<食事が終わった場合>
ナイフとフォークをお皿の右端に揃えて置きます。これは「食べ終わりました」というサインです。このときナイフの刃は内側に向けましょう。

○ ナプキンの使い方
「お手ふき」程度の感覚しかないナプキンですが、使い方によってはウェイターへのサインとなる代物なのです。
・ 食事を始める際に、ナプキンの折り目を自分側にしてひざに置きます。席についてすぐナプキンをひざに置くのは、店に対して「早く料理を出してほしい」というサインになるのでNGです。
・ 席を離れる際には、ナプキンをイスの上に置きます。
・ 口を拭く際には、二つ折にした内側で口を拭きます。この使い方は、「このお店が気に入った」というサインになります。
・ 食事が終わったら、ナプキンはテーブルの上に置きます。
このような使い方は、あまり知られていませんが、反対にお店側がこのナプキンのサインに気づいていないようでしたら、その程度のレベルのお店ということも意味します。

○ 箸の使い方
<箸置きに置かれている箸を取り上げる場合>
箸の中央を右手で取り上げ(箸を上からにぎる)、左手で箸の下を支えるように持ち、左手で箸を支えたまま、普段箸を持っているときのように右手に持ち替えます。

<行儀の悪い箸の使い方>
・ 迷い箸
どれを食べようか迷い、お皿の上を箸が行ったり来たりすることです。優柔不断な印象を与えてしまいます。
・ 刺し箸
食べ物を箸で刺して食べることです。箸は「挟んで口まで持っていく」ための道具なので、刺して食べるのはマナー違反です。また育ちが悪いという印象も与えかねません。
・ 寄せ箸
器を箸に引っ掛けて近くに寄せることです。面倒くさがりまた育ちが悪いという印象を与えてしまいます。
・ さふり箸
嫌いなものを避けたり、好きなものを選んで食べる行為のことです。料理は本来盛り付けてある上のものから食べるのがマナーです。こちらは大部分のかたがさふり箸を行ってしまっているかと思いますが、このマナーを頭の隅に入れておくとよいと思います。
・ 回し箸
汁ものを箸でぐるぐるとかき回して食べることです。多少かき混ぜるのは構いませんが、かき回しすぎるのは、マナーとしてよくありません。 お味噌汁などのお味噌が均一になっておらずかき回して食べるのが普通かと思いますが、注意しましょう。