贈答のマナーとして大切なことは、大きく分けると次の4点です。
相手と会社の付き合いに見合う金額と内容であること
付き合いも浅く、大きな取引もない段階で豪勢すぎる贈答をすると、相手に心身的負担を与え、逆に粗末すぎると気持ちが伝わりません。
贈答の趣旨にあう時期に行うこと
贈答は、タイミングよく行わなければ気持ちが伝わりません。贈答の時期は以下のように考えておけばよいでしょう。なお、交流等の程度から判断した贈答のランク付けを行った名簿を作成して、金額水準をおおまかに決めておくと便利です。
- 創業記念……記念催事がある場合のみ用意。催事の1週間前から当日まで
- 開店祝い……開店の催事がある場合は10日前から1週間前まで。開店の催事がない場合は1週間前から2、3日後まで
- 新社長就任……決定より1週間以内に訪問して直接お祝いのあいさつをする
- 病気見舞い……事実を知ったら、面会時間内に早めに見舞う
- 弔 問……訃報を受けたら、通夜と葬儀に弔問する
*創業記念、開店祝い、新社長就任は、吉日を選んで、さらに陽の高い時間帯に行いましょう
*病気見舞いは、面会謝絶でも、親族の慰安や激励のために見舞いましょう
先方の事情にあったものを贈ること
贈答は、相手に喜んでもらうためにするものです。相手の事情を考えず、画一的に選んだものを贈っても喜ばれませんから、注意しましょう。
社会的な慣習に従って行うこと
贈答にはその事柄によって忌み嫌われるタブーがあります。たとえば、結婚のお祝いに「切れる」 「壊れる」を連想する刃物や鏡を贈らないとか、お見舞いに「寝つく(根がつく)」という意味になる鉢植えを贈らないなどです。