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手紙・ビジネス文書のマナー
The manner of a letter / the business document

相手先に用件を伝えるには、電話やメールで行う事が多いと思いますが、手紙も時には利用すると、よりよい人間関係を築く鍵となるかもしれません。しかし、マナーを守らないと失礼に当たるので、注意が必要です。

1.頭語

一般的に、文書の書き始めには「頭語」を用います。

  • ※拝啓、謹啓など

2.時候のあいさつ

頭語のあとには、時候のあいさつを入れます。

1月(睦月) 寒風の候、厳冬の折、寒さも一段と厳しくなってまいりました、など
2月(如月) 立春の候、残寒の折、梅のつぼみがそろそろ膨らみ始めました、など
3月(弥生) 春分の候、早春の折、一雨ごとに暖かさが増してまいりました、など
4月(卯月) 桜花の候、陽春の折、花便りも伝わる今日このごろですが、など
5月(皐月) 晩春の候、新緑の折、新緑の色が増すさわやかな頃となりました、など
6月(水無月) 青葉の候、梅雨の折、爽やかな初夏を迎えましたが、など
7月(文月) 盛夏の候、向暑の折、草も木も生気を失うような暑さですが、など
8月(葉月) 残暑の候、晩夏の折、夜空に秋の気配を感じるころ、など
9月(長月) 新秋の候、爽秋の折、秋の気配が次第に濃くなってまいりました、など
10月(神無月) 仲秋の候、紅葉の折、小春日和のうららかな季節となりました、など
11月(霜月) 晩秋の候、初冬の折、日増しに寒さがつのります今日このごろ、など
12月(師走) 歳末の候、寒冷の折、今年もいよいよおしせまりましたが、など

3.主文を入れる

「さて」「さっそくですが」などの“おこし”を書いてから、本文を入れます。

4.結語

文書の末尾には、「結語」を用います。

  • ※敬具、敬白など

<注意事項>

  • あて先の記入時は、文字の大きさや字間のバランスに気をつけましょう。
  • 住所が長い場合は、つめて書くのではなく二行にして書きましょう。
  • 株式会社」と書く際には、(株)と省略をしないようにしましょう。
  • 1-2-3」などは「一丁目二番三号」と書くようにしましょう。
  • 住所と肩書きは小さく、社名やお名前はやや大きく書きましょう。