言葉遣いのビジネスマナーの基本は、敬語です。
敬語は、突然使えるようになるものではありませんので普段から練習などが必要です。客先はもちろんのこと、上司や目上のかたに対しても敬語は必須です。日本語のすばらしい特徴です。敬語には、丁寧語、謙譲語、尊敬語の3種類があります。
丁寧語は、その名のとおり丁寧に表現する言葉で、相手を敬うときに使います。「です、ます」などの語尾や「お、ご」などの接頭をつけたりするものです。
尊敬語は、相手に尊敬の念を表すときに使います。例えば「ご覧になる」があります。
謙譲語は、自分をへりくだった立場で話す言葉で、例えば「拝見する」などがあります。
動詞 | 丁寧語 | 謙譲語 | 尊敬語 |
---|---|---|---|
する | します | いたします | なさる |
食べる | 食べます | いただく | 召し上がる |
行く | 行きます | 伺う | 行かれる |
言う | 言います | 申し上げる | おっしゃる |
いる | います | おる | いらっしゃる |
送る | 送ります | 送らせていただきます | 送りくださる |
くれる | くれます | ― | くださる |
待つ | 待ちます | 待たせていただく | お待ちになる |
多くのかたが謙譲語と尊敬語の区別を着けずに使用してしまっている場合があります。また丁寧語と謙譲語もしくは尊敬語を2つ使用した正しくない敬語を使用している場合もあります。
敬語を使用できないビジネスパーソンは、幼稚な印象を相手に与えます。常識がない、仕事ができない、一緒に仕事をしたくない、仕事を任せられない、客先対応できない、などマイナスなものばかりです。
言葉遣いで相手への印象が変わり、契約がもらえるかなど、重要な仕事を任せられるかなど非常に大きな影響のある基本事項です。出世にも大きく響いてきます。
意外と間違って使用しているケースがありますので、正しい言葉遣いの日本語をぜひ覚えましょう。