第26回 V Popovski氏 「謙虚さと野心のバランス」

全4回にわたって、ブルガリア人のヴェセリン・ポポフスキー [Dr.Vesselin Popovski] 氏にお話しをうかがってきました。

日本人独特の謙虚さを欧米人の目から見て驚き感心し、同時に野心とのバランスについてアドバイスをしています。

日本人の特徴であるよいところは残しつつ、不満を募らせないように無理なく自分の能力を発揮できる環境づくりが必要だということを国際的な立場から語っていただきます。

ポポフスキー氏のインタビューは英語でお話になります。記事を展開し、日本語訳をご参考ください。

日本人の特徴であるよいところは残しつつ、不満を募らせないように無理なく自分の能力を発揮できる環境づくり。

第4話「謙虚さと野心のバランス」

  • 謙虚さと野心のバランス
  • 日本の若者へメッセージ
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内容 [日本語訳]
謙虚さと野心のバランス

日本の働くことに対する文化が素晴らしいと思う。興味深い経験談として、ある女性が経営者に貪欲だと思われたくないので常勤を望まないという話を聞いた。

このような素直な文化はヨーロッパやアメリカには残っていない。欧米では皆競争心が強く積極的で昇進を望み、できるだけ多く勝ち取ろうとする。一方貪欲に見られないようにしたり、より多くを望まなかったりする日本の謙虚さを持つ文化に感心する。

とはいえここで再度謙虚さと野心のバランスを考えなければならず、能力があると感じる時や上昇志向がある時は、常に謙虚であってはならないが、この女性のような謙虚さは問題ではないのであろう。私が日本の文化を感心するもうひとつの例として、ある人の契約が更新されなくなり、会社側の不備により事前告知の期間が十分でなかった。さらに2?3ヶ月の契約延長を一旦は提示されたのだが、実際には延長せずその分を報酬として受け取るよう言われた。

彼女はその申し出を断った。「働いていないのにお金は受け取れない」と言ってそのまま辞職した。

ここに日本の意味深い働くことへの文化的な特長がある。繰り返しになるがこのようなことが欧米で起こるとは考えがたい。人々はより貪欲で、このような文化の持つ品格を尊重しないであろう。このような伝統的だがしっかりとした考えを持つ国に滞在できることを嬉しく思う。(そのような伝統が)やる気を妨げるものに変わらない限り問題はないだろう。

貪欲に見られたくないので正社員にならない言った友人と議論したのだが、私が彼女に言ったのは、もし1週間に3日だけ働くことや、もっと自分ができると思い不満を感じた時は、いつでも上司に相談してはっきりと「もっと仕事がしたい、もっと私はできる」と言った方がよい。

常に昇給を求める場である必要はなく仕事を求めることもでき、それが自動的に見返りとなることもある。文化的な規律の違いがあるのだ。また日本は年次休暇が短く、時には休暇をとらないこともあり、それは休暇を楽しんでいると人から見られたくないからだが、西洋文化では社会的・経済的発展の歴史の中で、全ての人が休暇をとることが憲法で認められている。
皆休暇を楽しみ、拒否するなどと考えることもしないし、むしろこの権利のために戦う。

「憲法で保障された権利なのだから毎年25日や30日は休暇をとる権利がある」と議論の余地もなし、いかなる従業員も休暇を拒否してはならなずまさしく憲法で保障されている権利なのだ。日本でもその権利が存在するにもかかわらず、多くの労働者が会社に対する更なる忠誠心を見せるために取らない。繰り返しになるが、これらの習慣は働くものが不満を募らせない限り
明るく前向きな特徴である。

自発的に休暇を取らずもし権利が侵されていると感じないならば、問題ない。
ただ非自発的に超過労働を強いられたりしたらそれは問題である。

日本の若者へメッセージ

CNNを設立した有名な起業家テッド・ターナーだが、3週間前に彼を招きスピーチをお願いし彼が言ったことには「早寝早起きは金儲けと宣伝になる」。つまり、夜遊びしないで早寝をして朝早く起きる事が金儲けと宣伝になる。これがテッド・ターナーのメッセージだった。これは容易なことではないが最後は実を結ぶ。

皆さんの成功を祈る。

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